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免許不要、ヘルメット不要…7月1日からルール緩和の電動キックボードに「事故多発だろうな」ビートきよしも懸念
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.06.27 17:44 最終更新日:2023.06.27 17:49
道路交通法の改正によって、7月1日から規制が緩和される電動キックボード。もっとも大きく変わる点は、16歳以上なら免許不要・ヘルメットなし(努力義務)で乗れるようになる点だ。現在、都内のいたるところで乗車している人を見かけるシェアリング事業者「LUUP」の電動キックボードも、同様の扱いとなる。
とはいえ、どんな電動キックボードでも該当するわけではなく、新しい法律が適用されるのは特定小型原付(最高時速20キロ以下で、大きさなどの基準を満たす車体)だけ。
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特定小型原付の条件として最高速度を時速20キロに制限するリミッターがついている必要があるが、海外からの輸入品などは、ほぼ間違いなく基準を満たさないので注意が必要とのことだ。
また、ナンバープレートやウィンカーなどは必要だが、歩道モード(時速6キロ/緑色に点滅)に切り替えれば、自転車専用通行帯や歩道も走行可能となる。
法改正後は「保険も不要」と思い込んでいる人も多いが、自賠責保険への加入は必須で、もし自賠責に未加入で走行した場合、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されるほか、加入していたとしても保険の証明書を携行せずに運転すれば、30万円以下の罰金が科せられる。
いずれにしろ、規制の緩和で、これまでより誰もが気軽に乗れるようになるのは間違いない。だが、ネット上では、
《これからは電動スケボーに惹かれて怪我する人が多発するでしょう》
《これに乗ってる人、自分が無敵だと思って突っ込んでくるから怖いのよ汗》
《昔原付もヘルメット不要な時代あったけど…何故必要になった?ちょっとは過去から学べよ》
など、事故の増加を不安視する声が多くあがった。タレントのビートきよしも、《事故多発だろうな》とツイートしている。
本誌は以前、電動キックボードの開発者である「フヂイエンヂニアリング」の藤井充氏に、安全性について話を聞いている。
「電動キックボードは、便利で楽しい乗り物です。ただ、その特性を理解していなければ危険は大きくなる。これは自転車でもクルマでも同じことです。
多くの電動キックボードはタイヤ径が小さく、段差や荒れた路面の走行は苦手です。立ち乗りで重心が高いため、特に急ブレーキをかけた際、運転者が前につんのめる形で転倒することがあります。
このような特性を教えることなく、免許不要で運用することについては、非常に危惧しています。時速20キロ以下で車道を走ることになりますが、日本の道路事情では、クルマとの速度差を考えても、危険な場面が多くなるでしょう」
本誌記者も、電動キックボードで歩道を走ってきた女性を制止しようとした警官がぶつかられ、そのまま女性が走り去る場面を目撃したことがある。
普及にともない、事故も増加傾向にある電動キックボード。安全に注意して楽しみたいものだ。
( SmartFLASH )