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中国・王毅外相「世界最大の不安定要因」「南シナ海問題の黒幕」相次ぐ米国批判に「おまゆう」総ツッコミ

社会・政治 投稿日:2023.08.14 17:22FLASH編集部

中国・王毅外相「世界最大の不安定要因」「南シナ海問題の黒幕」相次ぐ米国批判に「おまゆう」総ツッコミ

東南アジアを歴訪中の中国・王毅外相(写真・AP/アフロ)

 

 8月11日、中国王毅外相は、訪問先のシンガポールでリー・シェンロン首相と会談し、台湾問題などを例にあげて「米国が世界最大の不安定要因だ」と述べ、中国包囲網ともいえる動きを進める米国を非難した。中国外務省が発表した。

 

 王外相は、8月10日から4日間の日程で東南アジアを訪問。中国外務省によると、王外相は、米国について「『台湾独立』勢力を容認し、中国の越えてはならない一線まで来ているうえ、中国に対する一方的な保護主義を他国に強制している」と述べたうえで、「時代に逆行する行為は自身の信用を損なうだけであり、米国が現在の世界で最大の不安定要因になったことを証明している」と語った。

 

 

 これに対し、リー首相は、「現在の世界はけっして平和ではない。大国が主導的な役割を発揮し、ウィンウィンの結果を追求するよう期待する」と、中国に、大国としてのリーダーシップの発揮を求めたという。

 

 王外相が、台湾問題をめぐって「米国が世界最大の不安定要因」と述べたことに、SNSではツッコむ声が殺到した。

 

《いえ、中国こそが世界で一番の不安定要因です》

 

《お前が言うな、中国は世界最大の不安定要因だよ》

 

《安定のおまゆう》

 

 8月12日には、王外相が訪問先のシンガポールとマレーシアで、南シナ海問題をめぐり、米国が「黒幕」だと主張した、と中国外務省が公表。発言した日時や場所は明らかにしていない。

 

 南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島沖のアユンギン礁(英語名セカンド・トーマス礁)は、フィリピンが領有権を主張し、自国の兵士を駐屯させている。8月5日、拠点に向かっていたフィリピンの補給船に対し、中国海警局の艦船が放水銃を使い妨害。フィリピン政府が強く批判するとの声明を発表すると、日米はフィリピンの支持を表明。米国は米比相互防衛条約の発動事案になると、中国をけん制した。

 

 だが、中国側は、自国の領海に「不法」に侵入したフィリピン船を「取り締まるために必要な措置」だったと主張。中比間で非難の応酬となっていた。

 

 中国外務省によると、王外相は、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)は、長年の努力で南シナ海情勢を安定させたが、「米国など一部勢力は南シナ海が落ち着くのを恐れ、最近もアユンギン礁の係争をあおり立て、中比間に、もめごとを引き起こした」と主張。米国は地政学上の利益のために南シナ海の平和を破壊しているとし、「地域国家が黒幕への警戒を維持する」よう望むと訴えた。共同通信が伝えた。

 

 王外相が米国を「黒幕」と述べたことにも、SNSではツッコむ声が多く上がった。

 

《はぁ~南シナ海を覇権し、人口島まで構築し、地域安定を打ち壊したの中国だろう》

 

《盗人猛々しいな! 環礁の埋め立て等で、平和な海に波風を立てたのは中国なのに!》

 

 9月上旬には、インドネシアで開かれるASEAN首脳会議に合わせ、岸田文雄首相と中国の李強首相が会談する方向で調整中。東京電力福島第1原発からの処理水を「汚染水」と批判し続ける中国側に対し、ぜひとも「おまゆう」のひとことを伝えてほしいものだ。

( SmartFLASH )

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