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中国が日本に要求「処理水は蒸発させ大気中に放出を」…SNSでツッコミ殺到「自分のとこでやれ」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.08.22 14:28 最終更新日:2023.08.22 14:50
福島第1原発の処理水をめぐり、中国政府は、海への放出ではなく、蒸発させて大気中に放出する方法を検討すべきだと、日本政府に要求していることがわかった。
中国は7月下旬、ロシアとともに、日本政府に20項目の質問リストを提出。「海洋放出より周辺諸国への影響が少ない」として、処理水を蒸発させて大気中に放出する方法などを提示。国際原子力機関(IAEA)にも同様の文書を送っていた。
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8月21日、中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は、この点について確認を求められ、「中国は数回にわたり海洋放出は安全で妥当な処理方法ではないと指摘しているが、日本は経済的なコストから海洋放出を選んでいる」と日本側の姿勢を批判。「核汚染水を海に放出する案を強行するのをやめ、他の選択肢を議論し、責任ある方法で福島の核汚染水を処理するべきである」と答えた。
処理水を蒸発させて大気中に放出する方法は、日本政府内で一時検討されたが、大気中の放射性物質のモニタリングが海洋よりも難しいなどとして見送られていた。
タレントのフィフィは、8月22日、自身のX(旧Twitter)にこう書きこんだ。
《中国の原発から放出された排水のトリチウムの量が17カ所のうち13カ所で福島処理水の年間放出予定量の上限を超えていたことが中国の公式資料で分かった。福島の10倍相当を排出した原発も。中国さん流石です!》
2021年に中国の原発から放出された排水に含まれる放射性物質トリチウムの量が、17カ所の観測地点のうち、7割を上回る13カ所で、福島第1原発から放出予定の処理水の上限を超えていたことが中国の公式資料『中国核能年鑑』によりわかっている。
たとえば浙江省の秦山原発は、2021年の1年間に218兆ベクレルのトリチウムを放出していた。福島第1原発の放出計画が設ける年間上限「22兆ベクレル」の約10倍にあたる。
福島第1原発の処理水放出について、日本政府は「環境や人体への影響は考えられない」との立場だ。国際原子力機関(IAEA)も「国際的な安全基準に合致している」と妥当性を認めている。
だが、中国政府は「処理水」を「核汚染水」と表現し、危険性を大々的に宣伝し続けている。さらに今回、処理水を蒸発させ大気中に放出するよう要求したことに、SNSではツッコむ声が殺到した。
《自分のとこでやれや》
《日本の何倍もえげつない「汚染水」を垂れ流してる自国を先に何とかしてから言わないと説得力ないし、単なる言いがかりでしかない》
《大気中に放出ってなったらそれはそれで文句を言うに違いない》
24日以降、処理水の放出が始まれば、中国政府の反応はさらにエスカレートするのだろうか。
( SmartFLASH )