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「怒羅権」創設メンバーが「強盗傷害事件」指示容疑で逮捕! 「目の前で窓が粉々に…」妻が語る警察突入の無惨現場

社会・政治 投稿日:2023.10.14 06:00FLASH編集部

「怒羅権」創設メンバーが「強盗傷害事件」指示容疑で逮捕! 「目の前で窓が粉々に…」妻が語る警察突入の無惨現場

3月21日に発生した東京・池袋の強盗傷害事件現場と、逮捕された汪容疑者(右)

 

 10月10日、警視庁捜査一課は、強盗傷害事件の指示役だったとして「怒羅権(ドラゴン)」創設メンバーで、中国籍の汪楠(ワンナン)容疑者を逮捕した。

 

「朝10時ごろでした。私は2階のソファに座り、テレビを見ていたんです。すると、玄関のチャイムが鳴ったと思ったら、いきなり私の目の前の窓が粉々に割られて……。『ガシャーン!』という音とともに、警察官がベランダから部屋に突入してきたんです」

 

 青ざめた表情でこう話すのは、逮捕時、同じ家にいた汪容疑者の内縁の妻・Aさんだ。汪容疑者と同じ中国籍のAさんは、2019年に結婚。2022年に千葉県内に新居を建て、2人で生活していた。

 

 

 汪容疑者の逮捕時の様子をAさんが明かす。

 

「驚きと怖さで動けなくなっている私に対して、警察官は『動くな。1階には降りるな』と言って、制止し、私の携帯電話を押収しました。

 

 汪は、事件について、私にまったく話したことがなくて、汪自身も、何かに追われているような様子を見せたことはありませんでした。ですが、逮捕前から、自宅の周辺に警察らしい車両が停まって、私たちを監視しているような気配があったんです。

 

 ただ、警察は私たち2人しか、この家にはいないことはわかっていたと思います。それなのに、十数人で玄関と2階から突入してきたのです」

 

 家のベランダには、無惨にも割られた窓ガラスが散乱した状態。仕方なく、段ボールで隙間をふさいで過ごすしかないという。

 

「私は、事件についてはわかりません。たださすがに突然、窓を割られて、困ったので、『このガラスはどうしてくれるのですか?』と尋ねると『警察は関係ない』と言い放ち、そのままにして帰りました。こんなことは許されるのでしょうか」(Aさん)

 

「チャイニーズドラゴン」という名でも知られ、2013年には警視庁に準暴力団の指定も受けている「怒羅権」だが、汪容疑者は1988年ごろ、中国残留孤児2世を中心に創設された当時のメンバーとして知られていた。

 

 汪容疑者は2000年に窃盗・詐欺容疑で逮捕され、実刑判決を受けたことで、13年間服役。その間に3000冊近い本を読み、内省をしたことから、NPO法人「ほんにかえるプロジェクト」を立ち上げた。その後は受刑者支援活動についての取材や、裏社会に関するコメンテーターとして、メディア出演も多かった。

 

 そういった活動を目にしながらも、Aさんは汪容疑者に「心配が絶えなかった」と話す。

 

「5年ほど前から交際し、結婚しましたが、彼は警察の監視下にあって、ふつうに働くことも許されなかったんです。それで、私が生活費など、お金の面を支援していました。

 

 でも、彼はそれを自分で使わず、全部、支援など、ほかの人のために使うんです。優しいのですが、それを理由にいろいろな人が彼のところに相談に来ていたんです。

 

 汪がどんな人とつき合っていたのかはわからないですが、いきなりこんな形で逮捕されました。誰かが汪に罪をかぶせようとしているのではないかと思うんです」

 

 容疑となった強盗傷害事件は、3月21日、東京都豊島区東池袋のマンションの一室で発生した。ガスの点検作業を装った実行役の集団が侵入し、中国籍の男女2人を縛るなどして、現金約110万円やノートパソコンなどを奪い、逃走。先に逮捕された実行役のスマートフォンなどから、汪容疑者の指示役としての関与が浮上し、警察は逮捕に踏み切ったという。

 

 事件では、実行役のモンゴル国籍の20代の男が、被害者の反撃により搬送先の病院で死亡。白昼の繁華街は騒然となった。

 

「ケイサツー! ケイサツー! ケイサツー!」

 

という叫び声を聞いていたのは、偶然、居合わせていた本誌記者だった。

 

「マンションのベランダから、叫び声が聞こえてきたんです。見上げると、中国人らしき男性がラッパを吹きながら『ケイサツー!』と何度も叫んでいて。横に女性の姿も見えました。最初はイタズラかなと思ったのですが、あまりにも真剣な様子で叫び続けているので、あたりは緊迫していました」(本誌記者)

 

 実行役たちは、被害者にハサミで刺された男を残して、その場から逃走したという。

 

「警察が駆けつけてしばらくすると、救急車や消防車も集まってきました。そのうち、白い布に包まれた人がタンカに乗せられて出てきて、救急車に乗り込んでいました。

 

 警察官は『心肺停止!』と言っていました。ハサミで刺された実行役のひとりだったのかもしれません。その後、マンションは現場検証するためか、警察によりテープで囲まれてものものしい雰囲気になりました」(近所の住民)

 

 まさか、本誌記者が身近で見ていた事件に、汪容疑者が関わっていたのか――。

 

 警察の調べに対し、汪容疑者は「まったく見に覚えがない」と否認し、逮捕されたことについても「納得していない」と話しているという。

( SmartFLASH )

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