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「これ以上の負担は限界」テレ朝『モーニングショー』、「30年で32万円社会保険料増」特集にSNSで怒り沸騰

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.10.26 18:48 最終更新日:2023.10.26 18:52

「これ以上の負担は限界」テレ朝『モーニングショー』、「30年で32万円社会保険料増」特集にSNSで怒り沸騰

 

 10月25日、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)では、岸田内閣で所得税「4万円減税」案が浮上していることを特集。一方で、「社会保険料の負担は年々増加しています。年収によってはこの30年で手取りが30万円以上減るケースもあります」と羽鳥アナが紹介し、社会保険料の具体的な内訳について詳報した。

 

 18日の放送でも岸田内閣の減税案を取り上げていたが、「視聴者からは「『税金よりも負担が大きい社会保険料を引き下げてほしい』という声が多く届いています」と羽鳥アナが説明。

 

 すると、政治評論家の田崎史郎氏は、「先週、ぼく、社会保険のことを『見てない』っていって、いろいろ御意見を頂いたんですが」と切り出したうえでこう反省の弁を語った。

 

 

「うちの孫娘が今年の春から社会人になったんですね。給与明細を見せてもらったんです。これだと社会保険料を見るようになるなと思いました。というのも所得税は数千円なんです。でも社会保険料はトータルすると3万から4万円なんです。ずっと所得税は下がってきているけど、僕らの現役時代に比べると、社会保険料ぐーんと増えてる。社会保険料が気になるのは当然」

 

 番組では、酒居会計事務所の監修で、「年収500万円、40代で都内在住、配偶者は収入なし、高校生の子ども1人」の世帯をモデルに、給与明細でどの部分が社会保険料にあたるかを詳報。

 

 羽鳥アナが「健康保険15000円、介護保険2730円、厚生年金27450円、雇用保険1839円」と読み上げ、合計6万4739円が社会保険料として給料から差し引かれていることを紹介した。

 

 さらに番組では、1989年(平成元年)と比較してどれだけ社会保険料の負担が増えたかがわかるパネルを作成。酒居会計事務所の試算として、1989年と2023年を比較した数字を羽鳥アナが読み上げた。

 

・健康保険料    15万3360円→24万6000円(9万2640円増)

・介護保険料    制度なし→4万4772円(4万4772円増)

・厚生年金保険料  22万3200円→45万180円(22万6980円増)

・雇用保険料    2万7500円→3万円(2500円増)

・所得税      16万円→7万9000円(8万1000円減)

・住民税      12万8200円→16万7300円(3万9100円増)

・手取り       430万円7740円→398万2748円(32万4992円減)

 

 これに田崎氏は、「メディアの責任も大きくて、増税とか消費税になるとものすごく大きく報道する一方、社会保険料が上がるときは1回、1面で書いたら次は1面から消えて静かになってしまう。メディアが報道しないと国民に伝わらないからもっと伝えるべきだったと思います」と再び反省を述べた。

 

 一方で、羽鳥アナから、「長期的に社会保険料を下げていく考えは岸田総理にあるのか?」と問われ田崎氏は、「いまの段階で下げるという話は出て来ずらい。高齢化にともなって医療費は増えていく。下げたくても下げられない状況だと思います」と答えた。

 

 この社会保険料の特集にはSNSで反響があり、30年で30万円超も負担増となっていることに、怒りの声が多く上がった。

 

《30年賃金は上がっていないのに、しれーっと社会保険料は着々と上がってた。税金が上がる!っていう事には着目してたけど、社会保険料がこんなに上がっていたなんて》

 

《社会保険料なんとかして。この30年所得アップは昇格時によるもののみ。そして手取りが愕然と減ってるんだよな。社会保険料は、上がって、それだけでサービスグレードダウンなのに加えてサービス内容自体削られてる。なんなのさ、このぼったくり感》

 

《社会保険料高いよね。これを払わなければ生きていけるのに、と泣きたい気持ちになった記憶ある…》

 

《社会保険料の増額による手取りの減少が生活苦の一因である事は間違いない。もう現役時代にこれ以上の負担を押し付けるのは個人にとっても企業にとっても限界》

 

 財務省によると、1989年度の国民負担率は37.9%(税負担27.7%、社会保障負担10.2%)に対し、2023年度は、46.8%(税負担28.1%、社会保障負担18.7%)となる見通し。

 

 国民負担率が50%を超えてはたまらない。岸田首相が減税したからといって社会保険料増に踏み切らないよう、注視していくことが必要だろう。

( SmartFLASH )

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