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「避難所をなんだと思ってる」賞味期限切れ飲料や古着の提供に被災者が怒り…「必要なのは命を繋ぐお金」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.01.11 16:30 最終更新日:2024.01.11 16:33
被災地・能登の避難所から怒りの声が上がっている。
《この大半が使えないゴミ、避難所をなんだと思ってる 昨日の事、長野ナンバーのトラックが来てトラック1杯分 半分以上のゴミを置いて帰った ドリンクは全て賞味期限切れ なんて野郎だ》
そうInstagramに投稿したのは、金沢市でフレンチレストランを経営する川本紀男シェフ。この1月8日の投稿には、避難所に積まれた段ボールの山の動画や、賞味期限が「2019年8月23日」となっているペットボトルのラベルの写真などが添えられている。
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川本氏は、その前日にも避難所の様子を投稿。《ちょっと不満とお願いを書きます。長文なのでスルーしても構いません、被災地の状況です》と前置きしつつ
《はっきり言います。叩かれることを前提でお話します今は被災地市町村は機能していないんです いきなり支援物資を送られても、区分け整理する人いないんです》
と状況を説明。川本氏の金沢のレストランも地震で大きな被害を受けたため、能登の避難所で炊き出しをおこなっているといい
《私たちは救援活動は出来ませんプロじゃないので 料理人なので毎日300名の料理を作っているだけです 想像してください、大きなホテルでもないのに 家庭室の家庭コンロで300名のカレーを作ることを》
《自分が被災しているのにも関わらず、毎朝、毎夕300名の食事を作っているシェフがいることを考えてください そして家庭用のレトルトを中途半端な量を支援されても、どうしたらいいか困ります。毎日300名分の食材が必要なんです セントラルキッチンも必要なんです。ご理解下さい》
と訴えている。川本氏はフジテレビの取材に応じ、避難所には電子レンジが少ないので、電子レンジで調理するものは基本的に使えないこと、要冷蔵食品を送られても冷蔵庫がないため、廃棄せざるを得ないと話している。
この件に、SNSには憤りの声が多数あふれている。
《こういう事があるから、個人からの支援物資は基本「お断り」なんだよ。被災地はゴミ捨て場ではない》
《出た出た ほれみろ善意のフリをした悪意 県内だろうと県外だろうと一般車の立ち入りを制限しないとダメ コレは氷山の一角 311の時もそうだった 物資とゴミの選別》
《東日本大震災でなにも学んでないのか?素人は余計なことして、現地訪問したりゴミ送らないで現金だけ寄付しろ》
《阪神大震災でもこんなのばっかり 六甲アイランドの集積されてて 儂らがハイ ゴミゴミ 使えねぇとか言いながら分別してた 使い古しのパンツとか送ってくるな。ガスも水も貴重なのにパスタとか送ってきても困るだろ。賢い人はお金送ろうな》
《空回る「善意」の押し付けが罹災者を疲弊させとるな。最悪の例が千羽鶴だが、支援は自治体や赤十字の募金に応じる事に限定した方がいい》
川本氏は《必要なのは命を繋ぐお金です》と募金を呼びかけると同時に
《それから皆さん、街に出て、レストラン飲食店にあしを運んでください、そこに募金箱があれば少しでも入れてください 経済を回してくだいそれが本当の復興につながるんです。金沢は元気ですお願いですからキャンセルしないでください》
と訴えている。
( SmartFLASH )