社会・政治
「公認取り消し」騒動の高橋茉莉氏 大学ゼミ同期が語る素顔「世間が反感を覚えやすい肩書きが多かった」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.02.29 18:18 最終更新日:2024.04.03 21:36
衆院東京15区補選で、国民民主党から出馬を予定していたものの、公認を取り消された高橋茉莉氏。2月25日の、彼女のXへの投稿動画が物議を醸している。
動画はすでに削除されたが、そこで高橋氏は「自身のセクシャリティー、生い立ち、すべてを党にご相談したうえ『体調不良を理由に辞退しろ』と指示を受けました」と、涙ながらに訴えた。接客サービスをするラウンジに勤務していた過去を、党に問題視されたのが、出馬断念の理由だと、高橋氏は主張したのだ。
【関連記事:高橋茉莉、父の会社倒産で自宅退去を経験「人の温かさを知った」】
同日、国民民主の玉木雄一郎代表はXで、公認取り消しの理由について、《ラウンジ勤めのみを理由に立候補の断念を求めるようなことは決してありません》《法令に抵触するおそれのある事実が明らかになりました》と投稿。高橋氏は動画内で、「一時期生活保護を受け、お金に困っていた時期があります」とも語っており、にもかかわらずラウンジで働いていたことが、「法令に抵触」に当たるのではないかと見られていた。
そこですかさず、高橋氏はXで《生活保護を受給しながら、ラウンジ勤務をしていたらというのは、事実と異なります》(原文ママ)と釈明。そして、「政界を引退するため」にと、XとともにYouTubeのアカウントを消してしまった。いまではInstagramのアカウントのみ残すが、そこでも政治関連の投稿はすべて削除されている。
翌26日になり、国会内で国民民主党は、参院議員の浜野喜史選対委員長と川合孝典東京都連選対委員長が会見を開き、一連の経緯を説明したが、玉木代表のコメントをなぞるような内容に終始。「法令違反」の具体的な内容についても明かさなかった。そこで「説明不足」との声が上がり、27日の国会内での定例会見で、玉木代表自ら、この件についての報告をした。
玉木代表はまず「こうした混乱を生じさせてしまったことについては深く反省をしております」と陳謝。そして、「法令違反」については「今後、行政上、刑事上の責任を問われるとなると事実認定がともなう。我々は、いま聞いた時点の材料で政治的な判断をするという意味では、十分だと思っている」との見解を述べた。
これら一連の発表を聞いて疑義を呈するのは、高橋氏が卒業した慶應大の同窓生で、髙橋氏と面識がある女性だ。
「2023年4月の大分の参院補選では、自民党から銀座のママさん(白坂亜紀氏)が立候補して当選したし、未成年飲酒などない限り、ラウンジ勤務だってとくに問題はないはず。生活保護の不正受給がかりにあったとしても、法律を知らなかったのかもしれないし、後で返還すればいいのではないでしょうか。ほかに、もっと重大な理由があるのだと思います。
2016年のミス慶應ファイナリストに選ばれた彼女は、その後、(芸能事務所の)セントフォースの大学部門であるスプラウトに入りました。女子アナにあこがれていたそうです」
“女子アナの登龍門”とも呼ばれるミス慶応だが、ファイナリストに選ばれるレベルなら、それ以外の就職先も「大手企業がほとんど」という。
「ミス慶應は容姿だけでなく、選考過程での質疑応答など、人前で堂々と受け応えができることも評価対象。だから、コンテストの経験が、将来、なんらかの役に立つのはたしかです。ただ、高橋さんが政治の道に進みたいと思っていたとは知りませんでした」(同前)
だが、高橋氏がスプラウトに所属したのも、ミス日本東日本代表に選出された2018年のみ。翌年には別の事務所に移籍するも、新卒で外資系ITコンサルティングの大手、アクセンチュアに就職し、3年間働いている。同社のテクノロジー部門で働く、同年代の社員はこう語る。
「日本法人だけで従業員総数2万3000人の大所帯なので、高橋さんが元社員というのも、Xの投稿で初めて知りました。ネット記事で噂されるように、もし彼女が『戦略コンサル』だとすると、ストラテジー(現ストラテジー&コンサルティング)という部署に所属したはずで、新卒採用数はもっとも少なく、相当、優秀でないと入れません。入った場合は、全社戦略やデジタル戦略など、いわゆる上流工程を検討するフェーズでのスライド作成やリサーチ業務をおこなっていたのではないでしょうか」
同社では、入社後3年ほどはアナリストとして働くが、平均年収は650万円ほど。35歳で1000万円の大台に乗るとされ、かなりの高給取りの部類といえる。そうした安定をなげうって、高橋氏は政治の道に踏み出したのだ。
また、前出の慶大同級生の女性は、「大人の都合に振りまわされてきた」と、高橋氏に同情も寄せる。
「それほど大きな違反行為でなければ、一度、下りて、問題をクリアしてから再出馬という手もあったのではないでしょうか。もはやそれもないような辞め方をしましたが、それほど追い詰められていたのかもしれません」
また、高橋氏の涙ながらの動画を見て「『体調不良を理由に辞退』という言葉にも引っかかった」と語る。
25日の激白以降、雲隠れしたままの高橋氏。一度は政治家を目指したのなら、自らしっかりと申し開きをしてほしいところだ。
( SmartFLASH )