定員の2万人を大きく上回る、およそ5万5000人のボランティアが応募するなど明るい材料も聞こえてくる2025年大阪・関西万博。
「SNSでは『入場者よりボランティアのほうが多いんじゃないか』といった皮肉も書き込まれていますが、吉村洋文大阪府知事は『1人でも多くの方に参加していただきたい』と、ボランティアの定員を1万人増やして3万人にする意向も示しました」(政治担当記者)
吉村知事が再三にわたり強調していた「機運醸成」が盛り上がりつつあるようにも思えるが、ここにきて「小細工」がバレて、赤っ恥をかいているという。
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「吉村知事は、大阪万博に府内の小中高校生などを学校単位で100万人無料招待することを発表しています。
しかし、会場の人工島『夢洲』でメタンガスによる爆発が起きたり、会場へ向かうアクセス方法が少ないことなどから、児童の安全が担保できないとして参加を迷う学校が続出。
そこで、大阪府の教育庁は、対象となるおよそ1900校に、5月末を期限にしたアンケートを送達したのです」(同)
5月27日、吉村知事は集計の途中経過を発表。Xにも《現時点で1280校から回答あり、75%に相当する950校もの学校から参加希望がありました。残り25%も未定・検討中です》と投稿したのだが――このアンケートに「小細工」があったと指摘されているのだ。
「交野市の山本景市長が、24日、記者団に『市内の学校については、小学校9校、中学校4校の13校すべてで、参加したいというのは1校もありませんでした』と語り、学校単位で行かなくてもよいと表明しました。
山本市長によると、不参加の理由は『大阪府が用意するバスは(1日あたり)10台でとうてい利用できない。自分たちでバスを確保しても、1台で15万円かかり、校外学習で払える費用ではない。電車を使っても、引率する教員の負担、なにより小学生の安全の確保はむずかしい』とのことです。
さらに疑問を呈したのがアンケートの設問です。28日、自身の公式Xに、吉村知事の投稿を引用したうえで、《意向調整について、回答は「希望する」と「未定・検討中」の二択であり、不参加の選択肢はございません。「未定・検討中」を選択すると「個別事務局よりご連絡いたします。」らしいです。これでは、実質、強制参加です。》とポストして波紋を呼びました。
つまり、『不参加』をきわめて表明しづらい設問にしていたため、結果として参加希望が増えたようです」(同)
Yahoo!ニュースのコメント欄にも、
《2,800万人の入場者目標のために税金費って子どもの安全を犠牲にしてなりふり構わず100万人水増しするはずが、あまりの杜撰さに大炎上》
《運動会時期、夏休みを避けた平日で学年単位で行くとなればその他の行事への負担は相当のモノです》
《簡潔に言えば、目標の入場者数のことだけしか考えていない結果ですね》
など批判の書き込みが目立っていた。
山本市長が「学校単位で行かなくてもよい」と表明したことについて、吉村知事は「無料招待事業はおこなうので、希望する子供たちに万博のチケットは個別にお渡ししたい」と語った。教育現場は混乱しているようだ。
( SmartFLASH )