社会・政治社会・政治

維新・馬場代表「大阪都構想」3度め主張も吉村共同代表は慎重姿勢…SNSでは「最近食い違い多い」トップ2人の齟齬を不安視

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.06.11 16:55 最終更新日:2024.06.11 16:55

維新・馬場代表「大阪都構想」3度め主張も吉村共同代表は慎重姿勢…SNSでは「最近食い違い多い」トップ2人の齟齬を不安視

吉村洋文氏(左)と馬場伸幸氏(写真・時事通信)

 

 6月10日、日本維新の会の共同代表を務める吉村洋文大阪府知事は、大阪都構想の是非を問う3度めの住民投票についての考えを問われ、「まずは(2025年大阪・関西)万博の成功に注力する」との見解を示した。府庁で報道陣の質問に答えた。

 

 都構想をめぐっては、維新の馬場伸幸代表が、9日配信のネット番組で、個人的な考えとしたうえで「地方を自立させる議論をもう1回、惹起させるためにも、チャレンジは日本にとって必要だ」と述べ、3度めとなる住民投票実施に意欲を示していた。

 

 

 馬場氏は、2015年と2020年の2度、僅差で否決された住民投票で、投票権が大阪市民に限られていた点を指摘。法律を改正して投票権を大阪府民にまで拡大すべきとの考えも示した。

 

 一方で、吉村氏は2020年に都構想が否決された際、「僕自身が大阪都構想に挑戦することはありません」と語っていた。

 

 報道陣から馬場氏の発言について問われた吉村氏は、「都構想については強い思いを持つメンバーもいると思う。馬場代表もあくまで個人的な意見だと思う。僕自身はまずは、世界的なプロジェクトの万博の成功に注力する、というのが考え方」と語った。

 

 また、3度めの挑戦を否定した過去の発言について、「今も考え方は変わらない」としたうえで、「これをもし変えるのであれば、僕は何らかの民主的プロセスが必要だと思っている。そういったプロセスを経ることなく、漫然と3回めの都構想に挑戦です、と僕が言うことはない」とした。

 

 馬場氏が意欲を示した「3度めの大阪都構想」について、吉村氏が否定はしなかったものの慎重な姿勢を示したことに、「X」ではこんな声があがっている。

 

《最近馬場と吉村知事で食い違いが多いからな。吉村知事の知らぬ間に都構想言った可能性さえある》

 

 たしかに、馬場氏の発信に対して問われた吉村氏が反対を述べる事態が相次いでいる。

 

「5月17日、次期衆院選で自民・公明両党の与党が過半数割れとなった場合、政権入りする選択肢を排除しない姿勢を馬場氏が示したことを問われ、吉村氏は『与党入りしたら維新は消滅する』として、連立入りに否定的な考えを示しました。

 

 また、6月6日、馬場氏が、10年後に公開される政策活動費の領収書に関し、『プライバシーに関わる部分はマスキングが必要』と、一部の『黒塗り』を認める考えを示したことに対して、吉村氏は『10年先ならプライバシーは守れる。黒塗りはおかしい』と疑問を呈しています」(政治担当記者)

 

 橋下徹氏とともに、創立者だった松井一郎氏が政界を引退して以降、「共同代表」体制を取る維新。トップ2人の意見が食い違う状況に、「X」では《維新のガバナンスはどうなってるのか心配なりますよ》という声もあがっている。

( SmartFLASH )

続きを見る

今、あなたにおすすめの記事

社会・政治一覧をもっと見る