社会・政治
「選挙がらみで票ほしさ?」自公&立憲3トップが同日に“被災地訪問ラッシュ”対応に頭痛める地元、噴出する皮肉
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.10.02 17:45 最終更新日:2024.10.02 17:45
石破茂首相が、10月5日に石川県能登半島を訪れることがわかった。さらに、連立政権を組む公明党の石井啓一代表、野党第1党である立憲民主党の野田佳彦代表も、同日に能登を訪問するという。
「10月27日に衆院選挙がおこなわれると決まっての、いきなりの“訪問ラッシュ”です。選挙目当てのアピールなのでしょうか。
とくに石破首相は『能登復旧のための補正予算も組まずに解散するのか』という批判にさらされているため、選挙を考えると現地入りは不可欠だったと思えます。
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総裁選後の記者会見でも『能登の地震・豪雨被害への対応が喫緊の課題』と言いながら、日程的に補正予算を組むのは難しいため、予備費の追加支出に落ち着きそうです。復旧事業に対する国の補助率が引き上げられる『激甚災害』にも指定すると思われます。
それにしても、3人同時の来訪に地元は困惑しています。しかも10月2日には、小泉進次郎選挙対策委員長が被災地に入りました。県や市町村の職員は復旧業務が多忙のうえ、さらに仕事が増えるわけですから、頭が痛いところです」(災害担当記者)
3人が一緒の行動をしてくれればいいのだが、そうはいかない。個別に対応すれば、必要な職員は単純に3倍になるのだ。しかも各一行は50人ほどの規模になるとみられている。おのおの車移動のため、車列で道路は大渋滞。その間、廃棄物を運ぶ車などはストップせざるをえない。
こうした“被災地訪問ラッシュ”は、本当に現地のためになるのだろうか……。Xでも、皮肉や批判のポストが多数、見受けられた。
《選挙がらみで票欲しさで訪問? もっと誠心誠意復興の事を考え全力で取り組め》
《被災地現地が大混乱、混乱状態を視察することに価値があります》
《補正予算作らず、どの面下げて来るのか?》
「結局のところ、石破首相を含む大物政治家らが現地へ向かうのは“被災地にも目を向けている”というアピールにすぎません。石破首相に関しては、補正予算を組むことを棚上げして総選挙を優先した、という見方もできるため、『政治家らがいま本当にすべき仕事は、現地訪問なのか?』と疑問を呈する声も多いです。実のある視察にしなければ、本当にただのアピールで終わってしまいますよ」(政治担当記者)
新たに要職についた石破氏らには、被災者に寄り添う政治をお願いしたい。
( SmartFLASH )