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「表で盛り上がらない残念感」立憲・野田佳彦代表「裏、裏、裏」の第一声に「批判ばかり」疑問続出、党内からも「政策の話もして」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.10.17 12:10 最終更新日:2024.10.17 13:38
10月15日、衆議院議員選挙(10月27日投開票)は公示日を迎え、選挙戦がスタートした。各政党の代表は各地で第一声を発した。
政権奪取を掲げる立憲民主党の野田佳彦代表は、東京・JR八王子駅北口で第一声を上げた。この地の選挙区は東京24区で、立憲民主党からは有田芳生(よしふ)元参院議員が立候補している。萩生田光一元自民党政調会長は、党から非公認となったため無所属での出馬だ。
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第一声をこの地に選んだ理由から、野田氏は話を始めた。
「なぜ、第一声をここでマイクを持とうとしたのか。それは、(萩生田氏が)裏金議員であるということ。今日は裏金議員の選挙区を、次々と私は回ります。この後は、兵庫に行って、西村(康稔)元経産大臣のところへ。その後は、福井2区に行ってあの元復興大臣、高木(毅)さんのところへ。効率は悪いです。あんまり数はこなせません。でも“裏金隠し解散”ですから、隠しちゃいけないんです」
野田氏は「裏金は大きな争点である」と述べ、自身のみならず、立憲民主党幹事長の小川淳也氏や小沢一郎氏も、裏金議員の選挙区に入ることを明かした。さらに、こう続けた。
「なぜ、そのなかでも東京24区を選択したのか。裏金の額の多い議員であると同時に、その裏金議員を支える、裏から支えてきた旧統一教会との結びつきも強い人だからであります。
裏で支える、そういう政治。もう裏、裏、裏。自民党政治に決別しようではありませんか、みなさん」
その後も野田氏は、政治とカネの問題について言及し続けた。政治担当記者がこう話す。
「自民党総裁の石破茂首相は『政治とカネ』『地方創生』『外交・安保問題』『防災・復興』などについて、バランスよく訴えていました。しかし、野田氏は約19分間の演説時間の9割が、裏金問題を含む“政治とカネ”の話。
立憲民主党の選挙政策では、まず1番めに政治改革として、政治の信頼回復を掲げています。2番めに物価経済対策、3番めに外交安保、以降、社会保障、子育て教育、地域再生、最後に共生社会として、多様性を認め合える当たり前の社会を実現するという、大きく7つの政策を訴えています。
裏金問題も大事だとは思いますが、ほかの項目についても話した方がよかったのではないかという気もします」
この野田氏の第一声には、X上でも疑問を呈す声が次々にあがっている。
《立憲民主党って、「裏金」でしか党内はまとまらず、自民党に対抗できないんですかね。後ろ向きは話で、有権者をバカにしているとしか思いません。》
《表(政策)の話で盛り上がらない残念感》
《「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」裏金、裏金って言えば言うほど、国民は離れていくんじゃないか?民主党が政権交代させられてから、何が変わったのか?》
こうしたXに寄せられる声に対して、身内からも懸念の声が出ているようだ。立憲民主党関係者がこう話す。
「これまでウチは、与党からも有権者からも『批判ばかりしている』と言われ続けてきました。今回の第一声の演説内容は、おそらく野田代表自身が決めたと思いますが、裏金以外の政策の話もしてほしかったですね。政治とカネの問題はたしかに大事ですし、この問題で自民党を責め立てること自体は問題ないと思っています。
ただ、ウチは7つの政策を掲げているわけですから、とくに物価経済対策、社会保障、そして子育て教育問題など、有権者にとって身近な政策をもっと訴えることが必要だと感じています。軌道修正してくれるといいのですが……」
しかし、この立憲民主党関係者の願いはどうやら野田氏には届きそうにないかもしれない。別の政治担当記者が話す。
「今回の第一声の演説については、野田代表の動物的な勘で“裏金一点集中”になっていたようです。何か助言しようとしても、泉健太前代表時代よりも周囲がコントロールしにくいみたいですね。
ただし、演説後の握手や、立ちどまって聴衆の話を聞く姿勢は、周囲から評価されています。また、泉前代表よりも人が呼べるし、ビラのさばけも好調のため、このまま突っ走るかもしれません。まあ、演説の内容は今後の野田代表の作戦次第ではないでしょうか」
38年間、地元で辻立ち、ビラ配りを続けていることで有名な野田氏。裏金一択になったのは“肌感”による決断なのかもしれないがーー。
( SmartFLASH )