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スーパー視察に試食会「小泉進次郎」無用なパフォーマンスで “コメ大臣” アピール大成功…米価下がれば「2年半後の総裁選」勝利も

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記事投稿日:2025.05.30 18:30 最終更新日:2025.05.30 18:33
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
スーパー視察に試食会「小泉進次郎」無用なパフォーマンスで “コメ大臣” アピール大成功…米価下がれば「2年半後の総裁選」勝利も

2025年5月22日、大臣就任翌日に開かれた衆院本会議で挨拶攻めにあう小泉進次郎農水相(写真・長谷川 新)

 

 5月28日の衆院農水委員会。小泉進次郎農水相は、就任後、初となる論戦の場に立った。対峙するのは立憲民主党野田佳彦代表、国民民主党玉木雄一郎代表、日本維新の会の前原誠司共同代表。論客ばかりだ。

 

「野田代表が『バナナのたたき売りじゃない』と、小泉氏がコメの店頭価格について5kg1800円程度になると宣言したことを論戦の “つかみ” にすると、玉木代表は放出される2021年産米を『あと1年たったら動物の餌になるようなもの』と問題視しました。玉木代表の発言は事実なのですが、言い方に問題があると、のちに物議を醸しました。

 

 これまで小泉氏は、掲げた公約を批判され追い詰められると『小泉構文』と呼ばれる意味不明な発言を繰り出し、失笑を買うこともしばしば。そのため、この日の答弁でも論客たちを前に立ち往生するかと思われましたが、驚くほど切り返しがうまくなっていました。ときには笑みを浮かべる余裕すらありましたね」(政治担当記者)

 

 

 小泉氏は、2024年の自民党総裁選で敗北。10月の衆院選は選挙対策委員長で迎えたが、大敗して辞任している。「しばらく表舞台には立てないと見られていた」(自民党議員秘書)小泉氏だが、前出・政治担当記者が言うように、「コメ担当大臣」として息を吹き返しそうな勢いなのだ。

 

「国会議員は、とにかくメディアに露出することが大切です。今やニュースも情報番組もワイドショーも『小泉劇場』ばかり取り上げています。

 

 小泉氏はもともとパフォーマンスが上手ですが、今回も必要性はあまりないのにスーパーを視察したり、コメの試食会を開いたりしています。メディアの取材はほぼ断らないそうです」(同)

 

 このまま小泉氏は「ポスト石破」に名乗りをあげるのか。政治評論家の有馬晴海氏がこう指摘する。

 

「今年7月には参院選がありますが、小泉さんは農水大臣として全国を回り、今回の成果をアピールできます。これは参院選にとって、ものすごい効果になりますよ。2年半後の自民党総裁選に名乗り出ることも考えられます」

 

 一方、政治アナリストの伊藤惇夫氏の意見は厳しい。

 

「石破首相は小泉氏の発信力、アピール力に期待したのでしょう。メディアが飛びつく人事ということもあります。そして、注目されたい小泉氏も、これに飛びついたということです。

 

『ポスト石破』とも言われますが、放出された備蓄米以外のコメの値段が下がらなかったら、国民からは『なんだ』と思われる。そして、おそらく値段は下がらない可能性が高い。そうなれば、『威勢がいいだけで中身がない』と、国民は改めて気づかされることになるのでは」

 

“コメ大臣” の正念場はまだまだ続きそうだ。

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