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巨人・原監督が頭を抱える「2軍の年俸高過ぎ問題」…坂本、山口、中田ら合わせて20億円超!

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.05.11 06:00 最終更新日:2022.05.11 06:00

巨人・原監督が頭を抱える「2軍の年俸高過ぎ問題」…坂本、山口、中田ら合わせて20億円超!

負傷により2軍にいる菅野、坂本

 

「テレビで見る一軍の選手ばかりだよ、お父さん」

 

 巨人の帽子を被った少年は、嬉しそうに笑顔を見せた。

 

 5月4日の昼過ぎ、川崎市のジャイアンツ球場では二軍の交流戦、巨人対オリックスの試合が始まろうとしていた。少年の言うように、フィールドにはふだんは一軍で活躍する主力たちが集結していた。

 

 

 投手専用のサブグラウンドでは、メジャー帰りの山口俊(34)と、横浜からFA移籍した井納翔一(36)が、軽めのノックを受けている。そのそばで、ときにおどけて白い歯を覗かせていたのは、昨季の守護神・ビエイラ(29)だ。

 

 メイングラウンドでは若手に交じり、中田翔(33)がノックを受ける。外野では昨季、不調の外国人選手たちのなかで一人気を吐いたウィーラー(35)が、ゆっくりランニングをしている。

 

 室内練習場に目を移すと、右肘の違和感で二軍落ちしたエース・菅野智之(32)が、精力的に走り込んでいた。右膝靭帯を損傷した坂本勇人(33)は、中川皓太(28)、鍵谷陽平(31)らの中継ぎコンビとともにキャッチボールで汗を流す。

 

 また、この日は姿を見せなかったが、これまた横浜からFA移籍した梶谷隆幸(33)は、今月中旬にも左膝半月板の手術を受ける予定で、今季中の復帰は絶望視されている。

 

 ここで驚くのは、この10人の年俸だ。主な選手たちの推定年俸は以下。

 

 坂本勇人、菅野智之=6億円、中田翔=1億5000万円、ビエイラ=1億4300万円、ウィーラー=1億1000万円、井納翔一=1億円、鍵谷陽平=7500万円、山口俊=6000万円

 

 坂本、菅野の6億円を筆頭に、梶谷の2億円、中田の1億5000万円などを合計すると、軽く20億円を超える。

 

 これは、12球団でもっとも年俸総額が低いとされる中日の支配下登録選手全員の約25億円に匹敵する。菅野、坂本、梶谷らの負傷は仕方がないが、二軍落ちの理由が不調となれば首を傾げざるを得ない。その一人が山口だ。

 

「山口は今季から中継ぎに転向しましたが、4月8日のヤクルト戦で2回零封と、まずまずのピッチングを見せました。ところが、その後は登板機会がなく、18日に登録抹消。投げずに二軍に落とされるのは、本人も納得していないでしょう。取材を進めると、どうやら原監督が世代交代を図りたいようなんです。同じ力量なら、若手にチャンスを与えるということです」(巨人担当記者)

 

 スポーツ紙デスクは、さらに厳しい見解を示した。

 

「巨人にとって新陳代謝は喫緊の課題でしたが、レギュラーと若手に大きな実力差があり、なかなか進みませんでした。巨人はペナントレースで首位争いを演じていますが、圧倒的な強さは感じない。原監督としては、世代交代は進めたいが、今は一人でも実績のある選手に上がってきてほしいというのが本音でしょう」

 

 現在、イースタンリーグで、巨人は楽天と首位を争っている。それはそうだろう。これだけ“高給取り”が揃っているのだから。

 

※年俸は推定額 成績は5月7日現在

 

( 週刊FLASH 2022年5月24日号 )

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