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失態続きで不信感募るJBC…“因縁” 続く亀田興毅氏が本誌に語っていた “不当処分” への無念

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.08.24 19:45 最終更新日:2022.08.25 12:41

失態続きで不信感募るJBC…“因縁” 続く亀田興毅氏が本誌に語っていた “不当処分” への無念

2020年、JBCと理事長らに損害賠償を求めた訴訟の判決について記者会見する亀田興毅氏(写真・時事通信)

 

 全国のジム会長らで構成される日本プロボクシング協会(JPBA)が、国内統括団体の日本ボクシングコミッション(JBC)に対し、不信感をあらわにしている――。8月23日に開かれた合同実行委員会で、JPBAはJBCに対し、体制が一新されない限り、今後、協力体制を解消する考えを突きつけた。

 

「JBCは今年3月、財政破綻により解散しました。しかし6月、JBCを支えていた東京ドームが支援に名乗りを上げ、再び財団法人として復活、新たな理事を迎えて再出発しました。しかし、その後も失態が続いているのです。

 

 

 亀田興毅氏が8月14日に大阪でプロモートした興行で、キックボクサーの皇治と現役ボクサーのヒロキング(KWORLD3)がエキシビションで対戦しました。

 

 しかし、ボクシングライセンスを持つ選手が非ボクシングの試合に出ることはJBCルールに抵触します。亀田氏はJBCと協議を重ねていましたが、結局、事務局長が許可を与えていたことが発覚。ヒロキングらの処分も決定しておらず、混乱が続いています。

 

 さらに、同日に神戸市でおこなわれた興行で、元WBO世界ミニマム級王者・山中竜也(真正)が、10回戦を予定していたのに、8回で “打ち切り” となってしまいました。10回戦への変更通知を事務局が見逃しており、主催した真正ジムと判定負けしたフィリピン選手側が猛抗議。JBCは謝罪に追い込まれました」(スポーツライター)

 

 亀田氏といえば、過去にもJBCとの “因縁” がある。JBCによる不当な処分で国内試合が不可能になったなどとして、亀田氏ら3兄弟がJBCを提訴。2022年2月には、東京高裁がJBCに対し、亀田氏側に1億10万円の賠償金を支払うよう命じている。

 

 亀田氏側の代理人を務めた北村晴男弁護士が、2022年4月の本誌取材に対し、こう解説していた。

 

「JBCは、解散の理由として『コロナの影響で減収したこと』をあげていますが、これは真実ではありません。コロナが原因であれば、とっくにスポンサーが手を差し伸べているでしょう。本当の理由は、この組織が違法行為を続け、弁護士費用と賠償金の支払いが積み重なったからです」

 

 JBCによる不当な処分で、選手生活に影響を受けた亀田興毅氏は本誌にこうコメントを寄せている。

 

「(JBCとの闘いは)2013年12月から、約9年弱に及ぶ長いものでした。プロボクサーとして年齢的にピークだった期間に、日本のファンの前で試合ができず、弟の大毅、和毅も含めて、辛く苦しい時期を過ごすことになりました」

 

 だが、勝訴したことは、大きく報じられなかった。

 

「そのため、オープンしたジムの経営は苦しく、当時は1億円以上の経済的損失を負うことになりました。しかし、何を言っても時間は戻ることはなく、返ってきません」

 

 JBPAが突きつけた “三行半” に、JBCはどう答えていくのだろうか――。

( SmartFLASH )

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