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大荒れ九月場所の主役「鉄人・玉鷲」史上最年長Vへ! 本誌が撮っていた「お菓子作り」「手芸」プロ並みの意外な姿

スポーツ 投稿日:2022.09.22 16:10FLASH編集部

大荒れ九月場所の主役「鉄人・玉鷲」史上最年長Vへ! 本誌が撮っていた「お菓子作り」「手芸」プロ並みの意外な姿

女子力が高すぎるスイーツ力士(本人提供)

 

 9月21日の十一日目終了時点で、横綱・照ノ富士が途中休場、3大関のうち2人が負け越し、役力士で勝ち越しているのは関脇・若隆景のみと、荒れに荒れまくっている大相撲・九月場所。

 

 そのなかで、10勝1敗と優勝争いの先頭を走っているのが、玉鷲(東前頭3)だ。十一日目には、同じ9勝1敗で並んでいた北勝富士(西前頭8)と対戦。力強く押し出して、単独トップに立った。このまま優勝すれば、旭天鵬(2012年五月場所優勝)の37歳8カ月を2カ月更新する、最年長優勝の記録となる。

 

 

 モンゴル出身、37歳のベテランは、現役最年長関取でもある。力強い押しを武器に、2019年一月場所で優勝。幕内在位77場所、金星7個という輝かしい成績を残してきたが、特筆すべきは、連続出場の記録だろう。2004年一月場所の初土俵からの連続出場1459回は、青葉城の1630回、富士桜の1543回に続く歴代3位となっている(2022年七月場所は、所属部屋から新型コロナ感染者が出て十四日目から休場も、連続出場記録は継続)。

 

 本誌はそんな鉄人を、2019年の初優勝直後に独占インタビューしている。

 

 19歳でモンゴルから来日するまでは、ホテルマンを目指して大学に通っていたという玉鷲。相撲経験なし、スポーツ経験もほぼゼロだった。入門の経緯は……。

 

「姉が東京の大学に留学していたこともあって、日本に来たんです。相撲関係の知り合いはいなかったけど、とりあえず両国に行って駅を出たら、(びんつけ)油のいい匂いがしました。力士を見つけて後をついていったら、相撲部屋がありました」

 

 そこは井筒部屋で、当時、幕下だった鶴竜と出会い、それが縁となり、2004年に片男波部屋に入門することが決まったという。

 

「テレビで相撲を見ていたときは、力士の体ってやわらかいと思ってたんですよ。でも、実際にぶつかってみたら、なんだこれは、石じゃないかって、すごいショックでした。稽古も厳しいしね。正直に言うと、モンゴルに帰りたいと思ったこともあります。でも自分がモンゴルに戻ったら、『あんたの息子は帰ってきた』って、お母さんが言われてしまう。それはいけない。だから、なんとしても辞めるわけにはいかなかったんです」

 

 怪我もなく、出場を続けてこられた秘訣については、こう語っている。

 

「とくに何かをやっているわけではないですよ。自分が突き押し相撲だからでしょう。まわしを取ると、どうしても土俵際で残そうとするから、そこで変な投げなんか食らって怪我しちゃうでしょ。『モンゴルの男は30歳を過ぎてから強くなる』という言葉もあるけど、日本人でも同じだと思うんですよ。若いときは勢いだけ。でも30歳くらいになれば、いろんな経験をして、考え方も変わってくる。それに家族もできる。昔、お母さんに恥ずかしい思いをさせたくないから頑張った。今は自分の家族を守りたい。それで力が出るんだ」

 

「しょうがない」という日本語が嫌いだという。

 

「しょうがないってことは、そこであきらめるわけですよ。なぜあきらめるの。頑張ればなんとかなるんだよ」

( SmartFLASH )

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