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森友哉が華麗にスルーした原監督“手招きの誘い”FA市場での人気低下、練習環境問題で始まる「巨人ブランド」の凋落
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.11.16 20:39 最終更新日:2022.11.16 21:09
11月16日、プロ野球のオリックス・バファローズは、国内フリーエージェント(FA)権を行使していた森友哉(27)の獲得を発表した。
森は強打の捕手として知られ、2019年に首位打者を獲得し、パ・リーグMVPにも輝いていた。そのため非常に評価が高く、獲得に対して、オリックスは「4年18億円以上」の大型契約を提示したとも言われている。
しかしこの獲得の裏で、球界には“異常事態”が起きている。その主役は、2022年のセ・リーグで4位に沈んだ、読売ジャイアンツである。
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「原辰徳監督の“第3次政権”で、4年めのシーズンでしたが、監督として2度めのBクラスに転落する屈辱的な結果でした。これまでも多くの大物選手をFA市場で獲得してきた巨人ですから、来季での汚名返上のために、森や日本ハムの近藤健介といった選手がFA権を行使したこのオフは、活発に移籍市場で動くと思われていたんです」(スポーツライター)
さらに、11月6日に東京ドームでおこなわれた野球日本代表「侍ジャパン」と巨人との強化試合では、試合前の練習中に原監督自らが手招きをして、侍ジャパンに参加する森を呼び寄せる場面が目撃されていた。
「しかし、実際には巨人は、森との交渉表明すらしないまま、オリックスの獲得が決まりました。森以外の選手についても、巨人側から交渉の動きは聞こえてこず、このオフのFA市場では誰も獲得しないのかもしれません」(前出・スポーツライター)
巨人担当記者はポツリとこうこぼした。
「動かないのではなく、動いても色よい返事がもらえないのが現状なんです。森も『自分のキャラやない』と、交渉前から巨人をスルーしていたそう。
それに、これまで大物選手をFAで獲得してきた巨人が、最近は少しでも成績が振るわないと、FA選手に“冷たい”態度をとる、というのを選手たちも知っています。
井納翔一は戦力外、梶谷隆幸は育成契約落ちと、2020年オフにDeNAから獲得した2人を揃って支配下から外しました。このことへの、選手たちからの印象が非常に悪かったようです」
たしかに森を逃した一方で、ここまでで巨人が獲得したのは、ソフトバンクを自由契約になった松田宣浩(39)と、広島から無償トレードで獲得した長野久義(37)のみ。
ネット上の巨人ファンにもあきらめムードが広がっている。
《ジャイアンツは今年の成績をうけてFA補強かと思いきや長野復帰に松田とベテラン獲得のみかな…》
《補強する気があるんですかね? 松田と長野の獲得しかしていない…。何を考えているんですかね?》
《読売の補強が今んとこおっさん2人だけで萎えてるんだけど、大丈夫だよな?》
そうなれば、育成を中心とした方針に切り替えていくしかないが、前出の巨人担当記者はそこでも巨人の“弱さ”を指摘する。
「じつは、練習環境の面で問題を抱えているんです。たとえば、打撃の調子が悪いときに『もっと打ち込みたい』と選手が思っても、試合後に練習できる場所がありません。
本拠地・東京ドームで試合後に練習していても、すぐに『電気を消しますので、そろそろ終わりにしてください』とドーム関係者に言われた選手を何度も見ました。
ナイトゲーム後に川崎のジャイアンツ球場に行って、練習するわけにもいかない。選手の成長だけでなく、FA移籍後の大物選手が調子を崩した後に、なかなか取り戻すことができないのは、こうした背景もあるんです」
新時代の開幕を感じさせた「東京ドーム」もいまや“古参球場”に。本拠地とともに「巨人ブランド」は凋落し始めている。
( SmartFLASH )