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W杯スペイン撃破! 世界を驚愕させた日本代表「鷺沼兄弟」恩師が語る少年時代「頭を使う三笘」「意識高い田中」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.12.02 15:19 最終更新日:2022.12.03 17:44

W杯スペイン撃破! 世界を驚愕させた日本代表「鷺沼兄弟」恩師が語る少年時代「頭を使う三笘」「意識高い田中」

勝利の決定打となる2点めのゴールを決めた田中碧(写真・JMPA)

 

 世界中を驚かせた逆転ゴールは、三笘薫から田中碧への“幼馴染ライン”から生まれた――。

 

 サッカーW杯カタール大会、日本の3戦めとなるスペイン戦が12月2日早朝(日本時間)におこなわれ、2対1で日本が勝利。E組1位で決勝トーナメント進出を決めた。

 

 前半11分に先制点を奪われる苦しい展開。しかし、後半開始からMF堂安律、MF三笘薫を投入すると、流れが一転。後半3分に堂安が同点弾を叩きこむ。そして後半6分には、堂安からのパスを三笘がゴールラインぎりぎりのところで折り返し、飛び込んできたMF田中が押し込んだ。

 

 

 三笘と田中は1学年違いだが、同じ小中学校、同じクラブでプレーしてきた幼馴染だ。

 

 2人がサッカーを始めたのは、川崎市立鷺沼小学校のグラウンドで練習する「さぎぬまSC」。クラブ代表を務める澤田秀治さんは、本誌の取材に、2人の選手についてこう話している。

 

 三笘については、

 

「ドリブルが得意で、ちょっとモノが違うというか、特殊なサッカー観を持っていました。

 

 よく覚えているのが、彼は味方がドリブルして前線深くまで侵入すると、それについていくんです。で、ボールを取られると、いち早く自らチェイシング(追いかけること)して取り返す。すると、ゴール前ですから、より大きなチャンスになるわけです。

 

 誰が教えたわけでもないんですが、このプレーをよくやっていました。小学生でここまで頭を使ってできる子はいませんよ」

 

 1学年下の田中については、

 

「体験会のことでした。まだ幼稚園児ですから、飽きたり、上手くできなかったりで、親御さんのところに行って泣く子が多いんです。彼も、さっきまで楽しそうにボールを蹴っていたと思ったら、ひとりで校庭の隅で泣いていたんです。

 

 それで、僕が膝の上に乗っけて『どうしたの? 上手くできなかった?』と聞いたら、顔を真っ赤にして首を横に振るわけです。そして『ボク、こんな練習つまらない。もっと難しい練習がしたい』と言うわけです。

 

 まだ幼稚園児だったのに、碧はひとりだけ意識が違いました。本当に熱心で、練習でわからないことがあると、どんどん質問してくる。こんな意識の高い子には、初めて出会いました」

 

 2人はその後、川崎フロンターレの下部組織へ入団。プロ選手となり海外へ羽ばたいた。この「鷺沼兄弟」の活躍にSNSでは

 

《めっちゃ嬉しいです フロンターレの鷺沼兄弟が 世界の鷺沼兄弟になった感じ》

 

《『リアルキャプテン翼』の三笘&田中 2人とも子供の頃の夢を叶えてW杯に出場、2人が最後まで諦めずに追ったボールがVAR判定の結果逆転ゴールとなり、強敵相手に劇的勝利 こんなマンガみたいな展開ある?》

 

 なお、GK権田修一、DF板倉滉も同じく「さぎぬまFC」出身。まさに「マンガの世界」のようだ。

( SmartFLASH )

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