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メッツ移籍の千賀が「ポスティング問題ツイート」の経緯を説明 論争はソフトバンク移籍の有原にも“飛び火”
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.01.06 18:17 最終更新日:2023.01.06 18:47
ソフトバンクから米大リーグ・メッツに移籍した千賀滉大投手のツイートが、野球ファンの間で論争を呼んでいる。
千賀投手は1月5日、自身のTwitterを更新し
《ポスティングを5.6年前からお願いしていてそれを断られるところまでは普通に理解はしていたんですが、そこからのなぜダメなのかという話になったた途端、時間が会わない、忙しい理由で最終的なミーティングすら行ってもらえず、それを言われた瞬間に何かが切れるものがあったのは事実です》
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《何のために野球をしてると言われても先ほど述べたファンの声援、チームメイトへ向けて失礼があってはならないの2つだけで 自分の好きな野球というものが出来ていない辛い気持ちでした》(原文ママ)
と、葛藤しながらプレーを続けていたことを説明した。なお、これらのツイートはその後、削除されている。
千賀投手は1月6日午後、インスタライブであらためて自身の考えを説明した。
「球団が選手を出したくないのは当たり前だと思っているし、言いたいのは、今後こういう選手が出てきたとき、そこで声を上げにくい環境にならないようにしようと思って、表に出すことを決めました」
など、ソフトバンクとの間に問題はなく、ツイートではうまく意思が伝えられなかった、と笑顔で語った。
日本のプロ野球選手が米球団に移籍するには、ポスティングシステムを利用するか、あるいは海外フリーエージェント(FA)の資格を得る必要がある。選手は一軍登録9年で海外移籍のFA権を取得し、自分の意志によって移籍が可能になるが、ポスティングはあくまで所属球団に認める権利がある。ポスティングで契約が結ばれると、球団は移籍金を得ることができる。
千賀投手のツイートをめぐりSNSでは
《まともな話し合いさえ満足にできなかった千賀さんの気持ちを考えると辛いな、、本当に》
《マジで千賀がかわいそうやわ。こんな状態で6年も耐えた千賀はすげえよ》
と、擁護する声がある一方で、批判も多数。
《千賀の件ってソフトバンクのほうがまともだろ。そもそもポスティングなんてのは球団の権利なんだから。選手保有し続けることに理由はいらない》
《千賀の言いたい事も分かるけど ドラ1レベルなら入団時にポスの話も契約に盛り込まれてたりすると思うけど育成やし、モノになるかわからん育成に金掛けて成功したと思ったら数年結果残しただけでメジャー行きます!されたら球団としたら簡単には呑めんわな》
さらに、この話題は、ソフトバンクへの移籍が報道された有原航平投手にまで“飛び火”。有原投手は2020年オフに、6年間プレーした日本ハムから大リーグ・レンジャーズにポスティングで移籍し、その後、自由契約となっていた。
《この有原さんのムーブを見るに、ポスティングを認めた日ハムが損した格好になっているので、千賀さんのそれを認めなかったことがソフトバンクにとっては利益があったと分かるのよね…》
《千賀のポスティングに対する球団の答えが有原獲得は納得。わずか2年で同一リーグ他球団入りされたらかなわん》
千賀投手のインスタライブには、同期入団で同じ育成出身の甲斐拓也捕手も飛び入りで参加。「帰ってくんなよ、お前」とエールを送った。
( SmartFLASH )