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大谷翔平は秘密兵器を導入、井上尚弥は地元の結束…本誌が掴んだ一流アスリートの強さの秘密
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.01.13 20:58 最終更新日:2023.01.13 21:03
プロボクシング・世界バンタム級4団体統一王者の井上尚弥が、1月13日、4つの王座返上とスーパーバンタム級への転向を表明した。
会見で井上は、WBAスーパー、WBC、IBF、WBOの4団体のベルトを返上し、1階級上のスーパーバンタム級を主戦場にする意向を示した。「自分よりデカい相手との挑戦、ここから先が本当の戦いとなるので、本当にワクワクしています」と心境を語った。
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「井上選手は、2022年12月13日、WBO世界バンタム級王者のバトラーに11ラウンドTKO勝ちし、史上9人めの4団体統一王者の座を掴みました。これはアジア人初で、しかも4団体の王者にすべてKOで勝利したのは、世界初の快挙です」(スポーツ記者)
4つのベルトを手に入れた井上の姿は、年の瀬の夕方、地元・座間にあった。かたわらにいるのは数人の友人たち。みな紙袋を持ち寄っており、どうやら忘年会を開催したようだ。
「井上選手といえば、『座間に住んでいるのが強さの秘訣』と語るほど、地元愛の強さで有名です。今回も、彼の快挙を祝うべく、仲間がお祝いに集まったのでしょう」(同)
どんなアスリートにも、強さを支える秘密はあるものだ。これまで本誌が目撃してきた姿から、一流選手の強さの秘密を探ってみよう。
2022年11月の早朝、都内にあるトレーニング施設に通う大谷翔平の姿をキャッチした。通訳の水原一平氏も同行していたが、その手に握られていたのは2メートル近い長い棒と半円形の謎の器具。この器具はいったい……?
当時、本誌はコーチング学や野球方法論を専門とし、動作解析の第一人者でもある筑波大学の川村卓准教授に話を聞いている。
「長い棒ですが、これは棒の中央を片手で握って上下に振り、腕の筋肉に刺激を与える器具です。投手の場合、ローテーターカフといわれる肩の最深部に効くほか、肩甲骨のまわりを鍛えるのに使います。
また、半円形の器具は『ドライブライン・ベースボール』のミニトランポリンですね。重さ1kgのボールを、トランポリンに向けて投げ続けるんです。それによって、腕の内外旋を鍛えることができます」
「ドライブライン・ベースボール」とは、米・シアトルにある、最新機器を用いてトレーニングできる専門施設のこと。
「モーションセンサーを使って、投球フォームや細かなスイングの動きをAIが分析してくれます。大谷は2020年からここに通っていて、棒を使った肩のトレーニングは、2022年の春キャンプでもおこなっていました。しかし、ミニトランポリンを使う姿は目撃されていません。今オフから取り入れた “秘密兵器” ということでしょう」(現地紙記者)
W杯予選リーグのドイツ戦・スペイン戦で得点を決めたサッカー日本代表の堂安律。本誌は、サッカースクールで小学校時代から堂安を指導していた早野陽さんに取材している。
「強気で負けず嫌いな性格は、サッカーをやっていた2人のお兄ちゃん、特に2歳上の憂さんの存在が大きいと思います。兄についていってサッカーを始めたものの、最初はお兄ちゃんには勝てない。なんとか勝ちたい、勝ちたい、負けたくないというのが、彼の原点です」(早野さん)
負けず嫌いの小学生だった堂安に、早野さんが言い聞かせたのが「一番になれ」という言葉だった。徹底して言い聞かせたという。
「当時から、Jリーグのチームよりも世界で一番のチームを目指したほうがいいやん。日本一の選手より世界一の選手のほうがいいやん、と納得させていました。日本で一番になって満足しても、世界一にはなれへんよと。日本一になってもそれは『通過点』にしなさいとも言ってました」(同)
ワールドカップ日本代表チーム全員の意気を支えたのは、食事だった。イスラム圏のカタールでの開催だったため、豚肉はもちろん、アルコールを含むみりんや日本酒も使えない。そのため、疲労回復効果のある食材としてウナギを活用したほか、カレーにはラム肉を使ったという。
「日本代表チームには、西芳照さんという専属シェフがいます。選手の注文をなるべく聞くのがモットーで、たとえばロシアW杯では、西野朗監督の要望でゴマと山芋を持ちこんでいます。今回は、糖質補給の観点から、練習後などに甘酒を提供したとインタビューで語っています」(サッカーライター)
一流アスリートには、それぞれの「強さの秘密」があったのだ。
( SmartFLASH )