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原辰徳監督、G絶不調の影で止まらぬ「独裁者」ぶり「桑田コーチ降格」「メディアコントロール」で失われる求心力

スポーツ 投稿日:2023.04.13 21:40FLASH編集部

原辰徳監督、G絶不調の影で止まらぬ「独裁者」ぶり「桑田コーチ降格」「メディアコントロール」で失われる求心力

“独裁者”と評される原辰徳監督(写真・アフロ)

 

 巨人が波に乗れない。

 

 4月11日、今季初の“伝統の一戦”で、本拠地に阪神を迎えた巨人は、戸郷翔征が7回を零封して今季2勝め。いまだ防御率は0点と、いまやすっかりエースに成長した。

 

 これでようやく波に乗るかと思いきや、翌日の阪神との2回戦では、3年めの村上頌樹(しょうき)に7回までパーフェクトに押さえ込まれ、延長戦の末、1対2で敗れた。

 

 これで12日現在、4勝7敗の5位。最下位・中日とはわずか0.5ゲーム差である。

 

 

「防御率は6球団トップの2.37ながら、とにかくチャンスに打てないことが、この順位にいる最大の要因でしょう。打線はベテラン頼みだったのですが、坂本勇人と丸佳浩が、そろって打率1割台では、多くの得点は期待できません。また、投手陣は昨季で若返り、2023年は多くの期待が寄せられていました。ところが、その代表格である赤星優志は、2試合投げて未勝利。山崎伊織、井上温大(はると)に至っては二軍ですから。勝ちを期待できるのは戸郷だけで、とにかく、投打ともにバランスが悪すぎます」(スポーツ紙巨人担当記者)

 

 こうした戦力の不整備が、なかなか上昇の兆しを見せないことにつながっているが、「大きくなりすぎた原辰徳監督の存在も、問題点のひとつです」と記者は続ける。

 

「全権監督として、とにかく原監督がすべてを決める。一軍、二軍にも多くのコーチがいますが、監督に意見を言えるコーチは皆無で、全員、イエスマンなんです。11日の試合では、松田宣浩をプロ一軍で初めてセカンドに起用して、しかもエラーをしてしまいました。周囲に、監督へ意見を言えるコーチがいたら、こんな采配は『おかしい』となっていたはずです。

 

 2022年までは、桑田真澄コーチだけが原監督にモノを言えたんです。とくに投手の交代時には、熱く意見をぶつけ合っていました。早く代えたい原監督と、成長させるためにと、ときには我慢して投げさせることを主張した桑田コーチ。しかし、この“モノ申す”コーチがわずらわしくなったのか、今季からファーム総監督に配置換え。これははっきり言って、降格人事です」

 

 さらに、巨人の危機的な状況を指摘する「メディア」も減っているという。

 

「巨人がうまくいっていないことは、担当記者ならば誰でも気づきます。でも、そういった“えぐった”記事を誰も書かない。なぜなら、書きたくても書けないんです。じつは巨人は、コロナ渦のときでも『スタンドから』という制限つきでしたが、グラウンドにいる選手に取材することを許してくれたんです。ここまでやってくれた球団は、巨人だけだったと思います。

 

 そうした恩義があるせいで、内部事情を知っている記者ほど、厳しい記事を書けないわけです。そして、こうした差配をしているのは、原監督です。“全権監督”として、メディアもうまくコントロールしているわけです」(同前)

 

 コーチばかりか、メディアまで操作する“全権監督”。選手たちはどう思っているのか。

 

「松田がエラーしたときなどは『無理もない。やったことのないポジションなんだから』とみな、同情していましたね。すべて監督が決めますから、選手はあきらめています。言いたいことも言えない、と。求心力を失った独裁者ですよ」(同前)

 

 3年ぶりのセ・リーグ制覇は至上命題だが、いまのところ、上がり目はなさそうである。

( SmartFLASH )

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