WBCで優勝した、侍ジャパンのヘッドコーチを務めた白井一幸氏が、8月5日放送の『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)に出演した。
今回、白井氏は昭和を彩ったかつての名選手たちとともに、プロ野球遺産の語り部として出演。現役時代と現在の選手の食事情の違いを明かしたほか、試合中の乱闘で、相手チームの巨漢外国人・ブーマーから「『俺がたたくふりをするから、痛いふりをしろよ』って」と、演技指導してもらったエピソードなどを披露した。
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「往年のプロ野球ファンは、当時をなつかしんで楽しんだようですが、白井氏といえば、7月1日付で創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題に揺れるジャニーズ事務所に、ほかの2人とともに社外取締役に就任しています。
異業種から参画する白井氏には、改革を期待する声は大きく、白井氏自身もメディアの取材に対し『組織を変えるなら劇的にやらないと』『大事なことは組織内の風通しをよくし、水質を改善すること』『透明感のある会社に変えていくための研修の担当を担う』と、意気込みを語っていました」(芸能記者)
しかし、8月4日に国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会が発表した調査結果では、「数百人が性的搾取と虐待に巻き込まれるという深く憂慮すべき疑惑が明らかになった」との見解が示され、この問題に関するジャニーズ事務所の特別チームによる調査についても、「透明性と正当性に疑問が残り、被害者へのケアも不十分だという報告がある」と発表されている。
「そのため、『ジャンクSPORTS』で過去の野球について語る白井氏は、少し当事者意識に欠けるように映ったのかもしれません。
白井氏は、企業セミナーなどには積極的に参加しているようですが、ジャニーズの社外取締役としては、就任以降、これといった活動報告は聞かれません。ネット上では、『何を取り締まっているのか』『ジャニーズ事務所における仕事はしているのか』といった声が多く殺到しました」(同前)
性加害問題は、もはや海外での関心事にもなっており、ジャニーズタレントのCM契約に影響を及ぼしているとも報じられている。
「8月4日、『ジャニーズ性加害問題当事者の会』が会見。平本淳也代表によれば、ジャニーズ事務所が開設した『心のケア相談窓口』にメールで相談をしたところ、2カ月経っても返事は来なかったと言いますから、組織改革が進んでいないように感じる人は少なくありません。
こうした状況を見るにつけ、『バラエティ番組で昔話をしている時間があれば、事務所改革に精を出してほしい』というのが、白井氏へのジャニーズファンの心情ではないでしょうか」(芸能ライター)
白井氏には、ブーマー直伝の芝居ではなく、“ガチ乱闘”も辞さない構えで改革をおこなってほしいものだが……。
( SmartFLASH )