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「中日入りがいちばん許される世界線」山川のFA宣言で「山川中日」がトレンド入り…片や巨人・中田は自由契約で立浪監督が熱視線
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.11.15 18:40 最終更新日:2023.11.15 18:47
2023年5月に発覚した女性への強制性交疑惑で今季を棒に振った西武の山川穂高(31)が、11月14日、国内FA権行使を表明した。
11月1日には報道陣に「すべて今度話します」と発言していた山川は、その後、球団施設を訪れることのないまま、球団を通じて長文のコメントを発表。
《野球から離れることだけではなく、社会から離れることまでも考えました》と綴る一方で、《それでも、私の心から消えずに残り続けたことは、野球がやりたい、野球をさせて頂きたいという答えでした》との思いを明かした。
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だが、山川がコメントの中で発した《FA宣言が持つ、選手の権利として定められた制度という理解を超え、これまで聞くことがなかった声をお聞かせ頂くことで、自分自身を戒めることとなるのではないかとも考えました》の “戒め” という部分に、
《なんでFA宣言が自分を戒めることになるんだよww》
《戒めって言葉の意味わかってんのか》
などの批判が殺到した。
不起訴になったとはいえ、球団からの「無期限の公式戦出場停止処分」が解除されていないなかでのFA宣言。今季の推定年俸2億7000万円から減額制限いっぱいとなる40%減の「1億6200万円プラス出来高」の単年契約を提示されたとも報じられており、このことを不服に感じたのでは、と見る向きもある。
完全にヒール扱いとなった山川に対し、SNSでは多くの批判が寄せられているが、そんななか、14日には「X」で「山川中日」がトレンド入り。
《山川中日しかもう全てのプロ野球ファンが許せるルートは残ってないよ》
《山川中日が良いと思うで ソフトバンクの山川など見たくない》
《山川、中日入りが1番許される世界線になってしまうの草》
現時点で、中日が山川の獲得に動くのかどうかは定かでないものの、多くの野球ファンから「中日しかない」との声があがっている。
山川がFA宣言した一方で、同じくFA権を行使するか否かが注目されていたのが巨人の中田翔(34)だ。中田は巨人との3年契約を2年残していたものの、オプトアウトの権利を行使して巨人に契約破棄を申し入れ、自ら自由契約の道を選択した。
かつては複数の球団でプレーしても、最後の球団が巨人ならば「元巨人」の看板がつき、引退後のセカンドキャリア(解説者など)でも有利と言われたが、その資格を捨ててまで退団を選んだ形だ。巨人担当記者が中田の気持ちを語る。
「2023年の中田は開幕から主に5番を務め、出だしは順調でしたが、5月に右太もも裏の肉離れで離脱すると、復帰後もポジションを追われ、その役割は代打でした。結果、今季は92試合に出場し、打率.255、15本塁打、37打点と思うような成績は残せなかった。
契約があと2年残っていることから、当然、来季の巻き返しを狙っていたと思うんですが、阿部慎之介監督が『岡本和真の一塁、坂本勇人の三塁へのコンバート、門脇誠の遊撃手固定』の構想を掲げたため、一塁にこだわりのある中田の立ち位置は、岡本の控えか、代打、守備固めとなってしまった。心理的にもこれはきつかったはずで、巨人退団への気持ちは強くなったのでしょう」
中田は実働15年で通算安打は1523本。超一流の証とも言える2000本安打での名球界入りへのこだわりもあった。
「達成するには試合に出続けなければいけないため、これも背中を押す結果につながったようです。現在34歳の中田には、2000本まであまり時間が残されていませんからね。
また、それほど注目されていませんが、中田の一塁の守備は一級品で、その証拠に同部門でゴールデングラブ賞を5回獲っています。だからこそ一塁にこだわりがあるのですが、右ふともも裏の肉離れという “爆弾” を抱え、守備範囲が狭くなってきたことは否めません。
気になる新天地ですが、守備での負担が重荷になるようならDH制のあるパ・リーグ、なかでもソフトバンクが熱心だという話もあります。右ふともも裏が完治なら、極端に打線が弱い中日が有力とされています」(同)
自ら自由契約となった中田の決断に、SNSでは、
《中田選手はこのやり方があったのかー! 色々あった選手だけど、この決断は獲る球団もファンも受け入れやすいね》
《契約破棄を申し入れるっていう強気な姿勢的に水面下でもう既にある程度決まってそうな気がする さらに情報源が中日スポーツってことはマジで中田翔来るんかな中日に?》
などの声があがった。
中田の決断を知った中日の立浪和義監督は、15日、「(2013年に)一緒にWBCもやってますし、親しい関係にあると思っている。勝負強さというのは(後天的に)身につくことじゃない。実際に100打点を何回も(※5回)達成している」と評価したうえで、「今のウチには本塁打を打てる打者も必要ですが、打点をあげてくれる選手も必要」とラブコールとも思える発言をした。
交渉などは球団に任せると話したことからも、中日はアタックをかけるとみられる。
山川と中田という、ともに実績十分な球界を代表する長距離砲2人。その新天地は、はたして――。
( SmartFLASH )