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大谷翔平「クリケットバット効果」で絶好調! 日本クリケット協会に聞いた「日本プロ野球でも取り入れる選手」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.04.09 19:36 最終更新日:2024.04.09 19:50

大谷翔平「クリケットバット効果」で絶好調! 日本クリケット協会に聞いた「日本プロ野球でも取り入れる選手」

4月9日の対ツインズ戦で3号ソロを放った大谷翔平(写真・AP/アフロ)

 

 ロサンゼルス・ドジャース大谷翔平が絶好調だ。

 

 4月8日(日本時間・以下同)のシカゴ・カブス戦で今永昇太と対戦し、2打席凡退したものの、雨天中断後、再開した打席では2本の長打を放った。さらに9日は、第3号ホームランに長打2本と大暴れし、勝利に貢献した。

 

 

 大谷は自身の好調について、雨天中断中にクリケットのバットを使用して、調整したことを明らかにした。そこで、スポーツメディアはこぞって、「クリケットのバットの効果」だと報道。さらに9日、第1号決勝弾を放った同僚のアウトマン選手も、大谷と同じ練習法を取り入れたことが分かり、クリケットのバットが注目の的となっている。

 

 SNS上では、

 

《新しいものを取り入れていく姿勢は見習いたいところですね》

 

《クリケットのか~あやかって買って素振りしよw》

 

 などのコメントがあがっている。

 

 今回の報道を見た、日本クリケット協会事務局長の宮地直樹氏は、こう話す。

 

「日本の野球では、長らくダウンスイングで、ボールを逆回転させて飛ばすという考え方があったと思いますが、アメリカではパワーで水平、またアッパースイングという考え方だと思います。クリケットの観点から考えると、放物線上に落ちて来るボールに対して、ダウンスイングは正面衝突ではないわけです。正面衝突でボールを飛ばしたほうが、パワーの伝わりやすさが効率的に高いと思います。

 

 クリケットのバットの打ち方は、アメリカのスイング軌道に近い。クリケットのバットは、面が平らなので、ボールを打つ瞬間に手首を返してしまい、面が下を向いてしまったら、面に当たりません。そういう意味では、手首を返さないで伸ばす感じで打ちます。そちらのほうが確実に当たるのと、打つ方向をコントロールしやすいからです。クリケットは、必ずしも遠くに飛ばさなければいけないという競技ではないので。

 

 今回、大谷選手は手首を返すのが早い感じのスイングだったので、クリケットのバットを使って修正したと言っていましたが、手首を返さないクリケットの打ち方をちょっとやりながら、そこで当たった感触を、調整に使っているのではないのかなと思いました。日本のプロ野球でも取り入れている人はいると思います。オリックス・バファローズの若月健矢選手が、クリケットのバットを練習に取り入れていると、2020年に報道されています。今回の記事を見てみると、ドジャースにはもともと、テニスラケットなども置いてあるそうなので、そういう理論がある程度、確立しているのでしょう。

 

 私は、クリケットのバッティング練習で難易度を上げるために、野球のバットを使ったことがあります。野球のバットは、狭い芯の部分に当てなければならないし、丸いため、芯で打たないとまっすぐに飛ばないので。違う競技の道具を使うことは、いろいろな意味で役に立つと思います。

 

 今回、取材の連絡もけっこう来ていますね。大谷選手がクリケットのバットで練習しているなんて、うれしいですね。クリケットは野球と似た、投げて打つスポーツですが、日本ではなじみが薄いので、いろいろな角度からクリケットに関心を持ってもらえれば」

 

 4年後の2028年ロサンゼルスオリンピックでは、競技が実施される予定のクリケット。ますます注目が集まりそうだ。

( SmartFLASH )

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