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【サッカー日本代表】パリ五輪「出場危機」が一転「金への期待」へ! 攻撃陣充実、カギは「OA枠」の人選
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.04.30 19:00 最終更新日:2024.07.04 21:11
4月30日(日本時間)におこなわれた、パリ五輪予選を兼ねたU-23アジア杯準決勝で、日本はイラクを2-0で破り、決勝に進むとともに8大会連続の五輪出場を決めた。
試合開始から有利に試合を運ぶ日本は、キャプテン藤田譲瑠(じょえる)チマが、長短織りまぜたみごとなパスで試合をコントロール。その藤田が、前半28分と同42分にアシストを記録し、折り返す。後半はやや大味な試合となったため、お互いにチャンスがあったが、日本が要所を締めて、そのまま逃げ切った。
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8大会連続で五輪出場を決めた日本は、パリ五輪では1968年メキシコ五輪以来のメダル獲得を目指す(同五輪では銅メダルを獲得)。“最強ジャパン”を作るため、日本サッカー協会は、2023年から24歳以上の特別枠オーバーエイジ(OA)の人選を進めてきた。
1996年のアトランタ大会から始まったOAを、日本は有効に使ってきたが、出場する代表は23歳以下と若いため、守備でリーダーシップを取れる選手を中心に選ぶ傾向にあった。実際、2021年に延期された東京大会では、OA3枠すべてを吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航(わたる)と、守備的な選手でそろえた。
その傾向は、今回も同じかもしれない。まずあげられるのが、冨安健洋と板倉滉のA代表レギュラーコンビだ。W杯などで世界の名だたるFWらと互角な勝負を演じてきたし、長くコンビを組んでいることも五輪代表には好影響を与えるだろう。また、DFは町田浩樹も絡んでくることが予想される。五輪は、W杯の23人と比べ登録が18人と少ないため、ユーティリティさが求められる。町田は身長190cmながらサイドバックもできるため、18人枠には打ってつけの選手となる。
もうひとりは、A代表のキャプテンを務める遠藤航が有力。今季、リバプールで見せた圧巻のプレーは説明不要のことで、必ずや五輪代表に好影響を与える。彼ら3人が入ることで、サッカーではたいへん重要なセンターラインの強化が可能になる。
また、本来であれば攻撃的な選手、たとえば三笘薫らの名前があがってもおかしくなさそうだが、今回、協会ではほとんど議論にあがっていないそうだ。なぜなら、今回の五輪代表は攻撃陣がタレントぞろいなのである。しかも、そのほとんどを今予選に呼べなかったのだ。
真っ先に名があがるのが久保建英だろう。「えっ?」と思う方もいるかもしれないが、彼はまだ22歳で、OAではない。彼は東京五輪の3位決定戦で、メキシコに破れた際に号泣。「次こそメダルを」の思いも強く、その点は、大岩剛監督も久保の意思を確認しているという。
また「10番を背負える選手が多いことも特長」と、ベテランのサッカーライターは語る。
「オランダのスパルタでともにプレーする斉藤光毅と三戸舜介、デンマークのブレンビーに所属し、直近の6戦で6発の鈴木唯人と、攻撃センスが光る人材が多い。彼らが同時に出場となれば、どんな相乗効果が得られるのか、大きな期待となります。またアタッカーではドイツ・ボルシアの福田師王、ドイツ・バイエルンからポルトガルのポルティモネンセにレンタル中で、ボランチとして活躍する福井太智(たいち)も、ぜひメンバーに加えたい選手です。
今予選ではメンバーがそろわず、8大会連続出場が危ぶまれました。でも、選ばれた23人はたくましく戦い、出場権を獲得しました。彼らにも『自分たちが予選を勝ち抜いた』という自負がありますから、みすみすポジションを明け渡す気持ちはないはず。そうしたチーム内の戦いが続けば、1968年以来のメダル、さらに金への期待は高まってきます」
出場危機から一転、メダル候補に。逸材たちがそろった日本五輪代表が、パリの地で輝くことを期待したい。
( SmartFLASH )
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