
佐々木朗希
「買い手というより、むしろ売り手だと言ってもいいくらいだ。個人的には、明らかに補強が必要な部分は見当たらない。本当にないと思っている」
ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が、カリフォルニア・ポスト紙に思わず本音を漏らしたのは、7月21日(日本時間22日)のことだった。
MLBのトレード期限が8月3日(同4日)に迫るなか、ポストシーズン進出を目指せる位置につける球団は、そうではない球団の有力選手の獲得に動く。当然ド軍も “買い手” に回ると思いきや、冒頭の発言だ。
「この時点で、ナ・リーグ西地区トップに立ち、2位アリゾナ・ダイヤモンドバックスに11.5ゲーム差をつけているだけでなく、各球団が羨むような余剰戦力があるからこその発言でしょう。
その自信満々の発言からは『ワールドシリーズ(WS)3連覇に向け、すでに補強するポジションはない』と、完全な “上から目線” で現状を捉えているかのようでした」(スポーツ記者)
ところが、その発言から10日あまりたった8月1日(同2日)、“売り手” ではなく、“買い手” に回ったことが発覚する。獲得したのは2024年から2年連続でサイ・ヤング賞を獲得し、“現役最強左腕” との評価があるタリック・スクーバル投手。デトロイト・タイガースから1対3のトレードによる獲得だった。
シーズン中に現役のサイ・ヤング賞投手がトレードされるのは史上6人めという珍しい事態だが、スクーバルは今季終了後にFAを控えており、それほど潤沢な資金があるわけでもないタ軍としては、彼を出すことで有望な若手を獲得できる道を選んだようだ。
スクーバルは、今季5月、左肘の関節内遊離体の手術で離脱したものの、最新技術「ナノスコープ」により6週間もたたずに復帰。タ軍での最終登板となった7月24日(同25日)のカンサスシティ・ロイヤルズ戦では、7回1/3で1失点。奪三振は今季最多の12となった。
160km/s近いフォーシームに、“魔球” に例えられるチェンジアップは威力抜群で、左肘は完全に復活したと見られていた。
この時点でトレード期間の “目玉” となることは間違いなかったが、「よりによってWS連覇中のド軍に行くとは」と嘆いているMLBファンは多いようだ。
「佐々木朗希が完全に一本立ちしたなか、ブレーク・スネル、タイラー・グラスノーの左右のエースが復帰したら、先発ローテーションは余ってしまいます。
投手・大谷翔平も復帰したら、少なくとも佐々木はポストシーズンでは、昨季のようにブルペンとなるでしょう。それが果たして佐々木の将来にとっていいのかどうかは、疑問が残りますね。
3連覇のために補強は大事なことですが、『スクーバルまで獲る必要があったのか?』とブーイングするMLBファンは多数います」(現地記者)
実際Xでも
《スクーバル?!ドジャースいくらなんでもやりすぎちゃうか?!w》
《 応援したい選手はいるけど、金満球団との格差は嫌いになるばかりで応援したくないかも…》
といった声は多い。
直近2年連続MVPの選手(大谷)と直近2年連続サイ・ヤング賞投手が同チームでプレーするのは、MLB史上初の快挙ということだが、現地ではいまひとつ歓迎されていないようだ。
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