
巨人・坂本勇人
8月19日、横浜スタジアムでおこなわれた横浜DeNA対巨人は、巨人ファンにとっては「喜びと悲しみが織り交ざった一戦だった」という。それはなぜか。
「まず巨人ファンが喜んだのは、この試合で坂本勇人内野手が『6番・三塁』で起用されたことだったようです。今季の坂本は春キャンプ、オープン戦と好調を維持していて、開幕戦となる3月27日の対阪神戦には7番・三塁でスタメン出場を果たしています。
自身18度めのことで、巨人では長嶋茂雄氏と柴田勲氏の17度めを抜き、王貞治氏の20度めに次ぐ2位の快挙です。
開幕前から当時の阿部慎之助監督は期待する選手に坂本をあげており、そのとおりの起用に巨人ファンは大いに喜んだものです。しかし、その後は極度の打撃不振となり、ベンチを温める日々。8月19日のスタメンは、7月20日以来、22試合ぶりのことだったのです。それだけに、先発起用のアナウンス時には、巨人ファンから大歓声があがりました」(スポーツ紙巨人担当記者)
しかし、巨人ファンが歓喜したのは、2回の第1打席で横浜DeNAのエース・東克樹から左前打を放ち、7月17日の中日戦(東京ドーム)でのサヨナラ3ラン以来、9打席、33日ぶりの安打を刻んだときまでだった。
その後は、外野フライ2打席を挟み、逆転のチャンスだった9回2死1、2塁の場面では遊ゴロに倒れ、最後の打者となってしまった。
しかも、1塁へ走った際には足をつったといい、
「打ちたかったですけど、そんなに甘くなかった。最後、つっちゃって情けないけど、久々に野球をやったなって感じました。また明日も出番があれば頑張ります」
と語った。
「足をつった事実を知った巨人ファンは、『久しぶりにいきなりスタメンで使うからだ』と怒ったようですが、坂本本人はそんなことよりも、わずか1試合にフル出場しただけで足がつってしまったことに大きなショックを受けていたようです。
長年、巨人の象徴として活躍してきた坂本ですが、そこまで体力が落ちていたのかと。周囲には『もう無理かも』と漏らしているようです。足がつるのは選手として恥ずべきことなんですが、それを自ら話してしまうことに、坂本の覚悟を感じてしまいます」(前出記者)
これまでは、シーズン通して150本前後の安打を打つことが当たり前だった坂本。それが今季は113試合中、出場は50試合にとどまり、18安打、打率は.164。しかも、スタメンフル出場が体力的にきついとなれば、自ら限界を考えたとしても不思議ではない。
ただ、坂本の限界が近づいたとしても、巨人にとってはマイナス面ばかりではないという。
「巨人は、現在、阪神に次ぐ2位と踏ん張っている状態ですが、たとえ日本一になったとしても、橋上秀樹監督代行の昇格はないと言われています。やはり、“外様” 問題は大きな問題ですから。
そうしたなか、次期監督のなり手がいないという状況なんです。松井秀喜氏、高橋由伸氏から原辰徳氏まで候補者はたくさんいるのですが、断られたり、決め手に欠いたりと、なかなか絞り切れない。
一方で、坂本が引退、即監督に就任すれば、収まりもいい。なによりも巨人の生え抜きであり、絶大な人気を誇る選手ですから。巨人OBからの支持も多いですしね」(スポーツ紙デスク)
現在の巨人には若い選手が多く、新旧交代の時期でもある。チームが生まれ変わるには、打ってつけの人物に映るのだが、はたして。
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