
巨人の橋上秀樹監督代行(写真・共同通信)
優勝に向け、佳境を迎えた日本プロ野球。なかでもセ・リーグの優勝争いは激しい。
9月15日におこなわれた横浜DeNA対巨人は、DeNAが初回から猛攻を仕掛け、13対2と圧勝した。これで巨人は3連敗。優勝争いには痛すぎるスイープだが、首位・阪神とのゲーム差0.5は変わらなかった。
なぜなら阪神はいま、巨人より深刻な“泥沼”にはまっているからだ。同日、阪神は甲子園での中日戦を1-4で落とし、これで連敗は今季ワーストの「7」にまで伸びた。
「投打とも精彩を欠いています。自慢の打撃陣が信じられないほどの不調でタイムリー欠乏症に陥ったかと思えば、昨季、優勝の立役者の中継ぎの石井大智が53試合ぶりに失点する。負け方がひどいと、阪神ファンから“神”と崇められていた藤川球児監督はいま、戦犯のような扱いを受けています」(スポーツ紙阪神担当記者)
気になるペナントの行方だが、1位阪神、2位巨人では「ともに連敗中ですが、残り試合の対戦相手を考えると、巨人のほうが有利」とスポーツ紙デスクは語る。
「阪神は残り16試合で、今季対戦成績で五分の広島と4試合、横浜と5試合もあります。対して巨人は対戦成績で14勝6敗と大きく勝ち越している広島と5試合、12勝10敗のヤクルトと5試合あります。そして、8勝16敗の阪神とは1試合だけなのです。対戦カードからいえば、巨人が逆転優勝の目は十分にあります」(同前)
となると、気になるのが巨人の橋上秀樹監督代行の去就だ。
「阿部慎之助前監督が逮捕、辞任の緊急事態のなか、ペナントレース終盤でも優勝争いに持ってきた手腕は、十分に続投の対象になります。しかし、巨人には『生え抜きだけが監督になれる』といった不文律のようなものがありますから、優勝したとしても“代行”の文字が取れて指揮を執ることはないでしょう。そのうえ、巨人は次期監督を探していますから、もし優勝しても橋上監督代行の続投はないといわれています。では、今季スタート時のように巨人のオフェンスチーフコーチに戻るのか。それも難しいと思いますね。もし新監督を連れてくるのなら、橋上監督代行は辞めるか、“背広組”への転身となるのではないでしょうか。
ただ、現役時代はヤクルトでプレーし、コーチでは楽天で故・野村克也さんの薫陶を受けた野球理論は本物。まさに『野村ノート』の継承者です。加えて巨人での実績がありますから、もし辞めた場合、彼を監督として迎えたい球団は多くあるでしょう。そして、これこそ巨人がもっとも恐れることです。巨人としては有能な指揮官の流出を防ぐべく、ヘッドコーチのポストを用意して説得に当たるという可能性もあります」(同前)
今季は覇権争いだけでなく、オフの“闘い”も面白そうだ。
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