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「朝ドラ女優」歴代No.1ブレイク女王は…平均視聴率40%超名作のヒロイン! CM契約料で他を圧倒の「広瀬すず」は2位
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.11.11 06:00 最終更新日:2022.11.11 06:00
現在放送中の『舞いあがれ!』が、好評のNHK朝の連続テレビ小説。1961年に第1作が放送されて以来、「朝ドラ」は60年あまりの間に多くの話題作を生み出してきた。
2022年4月から9月まで放送された『ちむどんどん』は、ネット上でさまざまな意見が飛び交い、よくも悪くも大きな盛り上がりを見せた。
テレビドラマの視聴率低下が叫ばれて久しいが、やはり「朝ドラ」=「国民的ドラマ」といっても過言ではないだろう。
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そしてその朝ドラで、もっとも注目を集めるのが「ヒロイン」だ。半年間にわたって毎日のように主役として出続けるだけに、視聴者に与えるインパクトは大きい。
今回本誌は、大手広告代理店が調査した「NHK朝ドラでブレイクした国民的ヒロイン」を、ランキング形式にまとめた資料を入手。この調査を担当した広告代理店のキャスティング担当者はこう語る。
「近年は視聴率が20%に届かないことが多くなっていますが、『ちむどんどん』が話題となったように、いまだに影響力は絶大です。当然、そのヒロインは注目を集めるわけで、どのようなタイプの女優が、出演後も長く活躍を続けているかということは、業界的に大事な視点なのです」
朝ドラ出演後は旬な女優として出演料が急騰
それでは1位から順に見ていこう。トップは『澪つくし』の沢口靖子だ。
当時の沢口は、前年の「第1回東宝シンデレラ」オーディションで、グランプリを受賞したばかりの新人。
当初は脇役の予定だったが、本人を見たプロデューサーがヒロインに抜擢。演技力もなく、関西弁が抜けなかったが、沢口の健気な姿がかえって視聴者を引きつけることになった、というエピソードがある。その効果もあって、最高視聴率55.3%という大ヒット作となった。
その後も、1999年から現在まで続くドラマ『科捜研の女』(テレビ朝日系)シリーズで主役を務めるなど、第一線で活躍を続けているのはご存じのとおり。
「出演後から、じつに37年にわたってトップ女優でありつづけているのはすごいこと。目立ったスキャンダルもなく、独身を貫いていることも大きな要因かもしれません」(民放プロデューサー)
2位は『なつぞら』の広瀬すず。朝ドラ100作めの記念作品ということもあり、松嶋菜々子ら、歴代ヒロインが多数出演して話題となり、評価が高い。すでに女優として実績があったが、その後もトップクラスの人気を保っている。
「現在、映画やドラマの出演だけでなく、CMの契約本数と契約料金を合わせた総合ランキングで、綾瀬はるかさんに次いで2位となっています」(大手広告代理店関係者)
3位は『カムカムエヴリバディ』の上白石萌音。2011年の「東宝シンデレラ」オーディションで審査員特別賞を受賞し、芸能界入り。同年には、NHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』にも出演している。さらに、ミュージカルに出演するなど、マルチな活躍ぶりが高い評価となった。
「3位にランクインしたのは意外で驚きましたが、上白石さんは、その人柄も影響しているのか、同年代はもちろんのこと、高年層の視聴者からの根強い人気があるんです」(民放プロデューサー)
4位は『てるてる家族』の石原さとみ。前年の「ホリプロタレントスカウトキャラバン」で、グランプリを受賞。
『てるてる』出演時は16歳だったが、その後も多くのドラマで主演し、2020年の結婚後も高い人気を保っている。ちなみに『てるてる』で、姉役で共演した上野樹里も、その後大ブレイクをはたした。
同じく4位は『あさが来た』の波瑠。溌溂としたストーリー展開や夫役の玉木宏、五代才助役のディーン・フジオカの人気もあって、最高視聴率は27.2%を記録し、近年の作品の中では屈指の人気作となった。
それまで三度、朝ドラヒロインのオーディションに落選していた波瑠だが、この作品で独特の存在感が認められた。
4位はもう一人『花子とアン』の吉高由里子。2008年の映画『蛇とピアス』に主演し、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2024年放送予定の大河ドラマ『光る君へ』では、主人公の紫式部を演じることが決まっている。
ヒロイン後の次回作が勝負の分かれ目
7位は『おしん』の小林綾子。ここ数年はそれほど目立った出演がないものの、やはり社会現象を巻き起こした作品のパワーでランクイン。『おしん』は、日本以外でも68の国と地域で放送されており、海外での知名度という点ではトップの存在だ。
同じく7位は『とと姉ちゃん』の高畑充希。『ピーターパン』など、ミュージカルではすでに主演クラスだったが、テレビで注目されたのは2013年の朝ドラ『ごちそうさん』で、一気にブレイクした。
7位はもう一人、『ひまわり』の松嶋菜々子。朝ドラ出演時は、演技に関してはほぼ素人だったが、その後に主役を務めた2000年の『やまとなでしこ』(フジテレビ系)は、最高視聴率30%超えの大ヒットとなった。
2002年には大河ドラマ『利家とまつ~加賀百万石物語~』にも主演。2011年のドラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ系)は最高視聴率40%を叩き出し、あらためてその存在感を知らしめた。
10位は『ひよっこ』の有村架純。無名に近い存在だったが、2013年の『あまちゃん』で一躍人気者となった。
同じく10位は『ちりとてちん』の貫地谷しほり。いまや実力派女優として、ドラマ界ではなくてはならない存在。
もう一人は『まれ』の土屋太鳳。こちらは、ドラマ自体の評価が意外と低かった。作品に恵まれていれば、もっと上位に食い込んでいただろう。
下位に目をやると、残念なのが24位の「のん」。『あまちゃん』のヒロイン・元能年玲奈だ。ブレイク間違いなしと思われたが、事務所移籍をめぐるゴタゴタでペースダウンし、この順位となった。
しかし、声優として主演した映画『この世界の片隅に』が高い評価を得るなど、今後まだまだ飛躍は可能だろう。
今回の調査結果を、ある民放のドラマプロデューサーは、こう解説する。
「朝ドラのヒロインは注目度が高く、もっとも旬な女優として各局“次のドラマ”は、争奪戦となります。『ちむどんどん』でヒロインを務めた黒島結菜が『クロサギ』(TBS系)に出演して話題になっているのが、まさにいい例です。もちろん出演料も、朝ドラ出演後は急騰します。
現在放送中の『舞いあがれ!』の福原遥も、おそらく来年春の民放のゴールデン枠での主演がほぼ決まっているでしょう。しかし、この“次回作”が勝負なんです。
半年間、視聴者に植えつけられたヒロインのイメージを払拭できるか、違う役柄を演じ分けられるかが勝負の分かれ目です」
次に“舞いあがる”ヒロインは誰だ――。