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ユーチューバ経営者「マコなり社長」が退任発表 本誌が報じていた「経営好調」に隠れた大量リストラ

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.01.05 21:17FLASH編集部

ユーチューバ経営者「マコなり社長」が退任発表 本誌が報じていた「経営好調」に隠れた大量リストラ

 

 1月4日、ビジネススクールを運営する株式会社divの代表取締役で、登録者数約100万人の経営者ユーチューバー「マコなり社長」としても活躍する真子就有(まこ・ゆきなり)氏が、自身のYouTubeチャンネルに「社長を退任します」という動画を投稿。2023年3月末で、社長から退くことを発表した。

 

 動画では

 

《私「真子就有」はゼロから創業して約10年経営を続けてきた株式会社divの取締役および代表取締役を退任します》

 

 

《今後は筆頭株主でありファウンダーとしてdivの成長を支え続けます》

 

 と説明。社長は退任するものの、同社の行く末は引き続き、見守っていく方針を示した。

 

 divは「マコなり社長」のもと、高額なプレゼント企画をぶち上げるなど、経営する会社の好調ぶりを強調し、注目を集めてきた。しかしながら本誌は2021年8月、社長の発言とは真逆の、同社の内情を報じていた。当時、元従業員はこう明かしている。

 

「divの経営は、じつはもうボロボロなんです。いつ倒産するのかと、従業員みんながヒヤヒヤしていますよ。会社の経営を最初に心配したのは、2020年8月に休業者を出したときでした。コロナで仕事が激減し、一部の社員に、給料を3割カットして自宅待機させたのです」

 

 2021年の3月には、希望退職者の募集が始まった。このとき、結果的に応じた人数は100人程度。当時の社員数は合計600人程度なので、相当な数の人員削減があったということだ。

 

 さらに、この元従業員によれば、4月からは退職勧奨もおこなわれたという。

 

「4月の退職者募集では数がなかなか集まらなかったためです。そして6月2日の午後、社内の月次総会で発表されたのが、130人ほどのリストラでした。該当者には解雇予告通知書が送られ、30日後の解雇を言い渡されるという流れです。私も、2021年の3月に休職し、結局、6月の整理解雇の対象となりました。

 

 希望退職者とリストラされた人を合わせると250名もの人が会社から出て行くことになりました。そのほかにも、会社を見限って出て行った人も含めると、私の知っている限りでは最終的に300名近くが会社を去ることになっています」

 

 つまり、半年で社員が半減という事態に陥っていたのだ。解雇予告通知書について、『それ、パワハラです 何がアウトで、何がセーフか』などの著書があり、労働問題に詳しい笹山尚人弁護士は、当時、本誌の取材に「手続きとしては正当です。ただし解雇したこと自体には疑問も残ります」と語っている。

 

「解雇する際には、経営者側がその旨を30日以上前に予告しなければならないと労働基準法で決められています。今回の場合は、30日後の解雇を言い渡しているため、手続きとしては正当です。

 

 ただし、解雇の手続きとして正当であっても、解雇自体の理由が違法であるということもあり得ます。

 

 整理解雇は、会社としてできる限りの措置をとった上でおこなう最後の手段。合理性のない解雇は許されないと労働契約法で定められていますが、今回の場合は、社長自らが高額なプレゼント企画を立ち上げるなど、経営者として解雇を回避するために十分な措置をとったのかどうか、解雇の合理性に疑問が残ります」

 

 本誌はこのことを報じた際、divに対し電話で質問を申し入れた。しかし「社内で確認いたします」と告げられたままで、期日までの回答はなかった。

 

 マコなり社長の発表によれば、今後もYouTubeなどは続け、divとはかぶらない領域で、ゼロから自分の会社を立ち上げることを予定しているという。リストラされた従業員たちは、この報告をどう受け止めるのか。

( SmartFLASH )

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