1月21日放送の土曜プレミアム『ものまね師弟バトル MANE-1』(フジテレビ系)に、原口あきまささんとJPさんが出演。原口さんの東野幸治さん、JPさんの松本人志さんのものまねによる2人の掛け合いで、スタジオを沸かしていました。
原口さんの代表的なものまねといえば明石家さんまさん。2000年、タモリさんに扮したコージー冨田さんとの掛け合いが爆笑を呼んでブレークしたことで、コンビのような活動をしていました。原口さんは、今やものまね界のリーダー的存在となっています。
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一方、JPさんが得意とするものまねは、前述のとおり松本人志さん。松本さんが2022年1月に新型コロナウイルスの濃厚接触者になったことで、レギュラー番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)を欠席しました。
その松本さんの代役を、松本さんに扮したJPさんが務め、原口さんが同番組のMCの東野幸治さんに扮し『ワイドナショー』のオープニングを再現したことが話題となり、JPさんはブレイクを果たしたのです。
今までのものまねは、ご本人が実際に発言した言葉からインパクトのあるフレーズをチョイスし、ものまねするというものでした。
しかし、2000年頃からやっているコージーさんと原口さんがやるタモリさんとさんまさんのものまねは、本人の発言というより、アドリブによる掛け合いで見せていくものとなりました。
筆者は以前、原口さんにものまね芸についてお話を聞いていました。
「コージーさんと僕がやるタモリさんとさんまさんのものまねは、ネタを作るというより、2人のフリートークの掛け合いでウケたものをくっつけて、それをネタにして漫才みたいな形で見せました」
原口さんとコージーさんのブレークのきっかけも、アドリブから始まったと言います。
「ものまね番組で僕がさんまさんのネタをピンでやって、その後にタモリさんのモノマネをコージーさんがやって、それぞれ別でやってたんです。
その後、さんまさんの僕とタモリさんのコージーさんとでアドリブのからみがあって。それがハマって面白いとなって、コージー・原口が話題になりました」
新世代のものまね芸人についてもお聞きしました。
「松本さんのものまねの先駆者であるJPとか、和田アキ子さんのMr.シャチホコとか、クオリティがすごいです。僕らが求めていた、その人が言ってないけど言いそうな言葉を言う……でも、あとから『え? 実際に言ってたの?』ということもあったり。そういったコメントを彼らは言えるんですよ。
僕らも、本人の声を借りて自分の気持ちを言えば、本人が言っている感じになるという考えなんです」
今年に入ってからも、原口さんとJPさんは冒頭に記した番組以外にも『クイズ!ドレミファドン2023冬ドラマ&新番組の豪華出演者が激突!新春3時間SP 』(フジテレビ系)、『ものまね芸人がガチで選んだ! いま本当にスゴイものまね芸人ランキング2023』(テレビ東京系)、『千原ジュニアのヘベレケ』(東海テレビ)「マルコポロリ!」(関西テレビ)など、ものまね共演している番組をよく見ます。
新たなユニット、原口・JPの勢いは、今年もとどまることを知らないようですね。
写真:Pasya/アフロ(原口あきまさ)
1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している。
( SmartFLASH )