1月8日から、NHK大河ドラマ『どうする家康』の放送が始まった。主人公は、松本潤演じる徳川家康。ほかの出演者は、織田信長に岡田准一、正室・築山殿に有村架純などだ。
毎年、さまざまな話題を呼ぶ大河ドラマだが、これまででもっとも「期待はずれ」「おもしろくなかった」作品は何なのか。本誌は全国の30代以上の女性500人にアンケート調査を実施した。対象としたのは、2003年『武蔵 MUSASHI』から2022年『鎌倉殿の13人』までの20作品。
視聴者をもっともがっかりさせた大河ドラマは何だったのか?
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ワースト1位は2019年の『いだてん~東京オリムピック噺~』(主演・中村勘九郎、阿部サダヲ)で、ダントツの143票。約3人に1人が選んだという結果になった。その理由は――。
「話にまとまりがなく、内容がわかりづらかった。ビートたけしの活舌が悪く、セリフが聞き取れなかった」(東京都・40代)
「テーマが地味。主演俳優にも華がなかった」(神奈川県・40代)
「ノリが独特すぎて、大河ドラマ向きの脚本ではなかった。宮藤作品は好きなのですが…」(北海道・30代)
「ストーリーが複雑すぎる。時代がいったりきたりして、とにかくわかりづらかった」(神奈川県・50代)
脚本は宮藤官九郎。朝の連続テレビ小説『あまちゃん』はじめ、数々の人気作品を生み出す稀代のヒットメーカーだが、やや勝手が違ったか。オリンピックと落語の話が交互する複雑な構成は、大河ファンには受け入れられなかったようだ。平均視聴率も8.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)で、歴代大河のなかで唯一、10%割れを記録した。
2位は2022年の『鎌倉殿の13人』(主演・小栗 旬)で67票。
「有名な俳優さんが入れ代わり立ち代わり出演して、落ち着かない」(山口県・60代)
「三谷さんの陳腐な演出が苦手」(東京都・30代)
「ちょこちょこ入るコメディっぽい感じが受け入れられなかった」(埼玉県・50代)
こちらもヒットメーカー、三谷幸喜の脚本だが、大好きな人も多いぶん、苦手な人もいるということか。『いだてん』『鎌倉殿』とも、脚本家の色が強いことが、視聴者にマイナスの印象を残したのかもしれない。
3位は2003年の『武蔵 MUSASHI』(主演・市川新之助。現・十三代目市川團十郎白猿)で47票。
「市川海老蔵が好きではないので」(愛知県・30代)
「主演俳優が気に入らない」(北海道・60代)
「全体的に暗いムードのドラマだった」(大阪府・40代)
主演への好き嫌いが、この数字という結果なのかも。
4位は2004年の『新選組!』(主演・香取慎吾)で29票。
「主演俳優が好きではない」(岐阜県・50代)
「主演の香取さんの演技力」(群馬県・40代)
「あまりに軽薄な感じで、視聴に耐えられなかった」(東京都・60代)
こちらも主演俳優への抵抗が裏目に。
5位は2012年の『平清盛』(主演・松山ケンイチ)
「全体的に画面が暗く、よく見えなかった。ストーリーも暗かった」(山口県・40代)
「すべてに暗く、憂鬱な作品」(神奈川県・70代)
題材そのものがキツかったのか……。
以下は、次のとおり。
6位(26票)2020年『麒麟がくる』(主演・長谷川博己)
7位(25票)2017年『おんな城主 直虎』(主演・柴咲コウ)
8位(21票)2011年『江~姫たちの戦国~』(主演・上野樹里)
9位(20票)2015年『花燃ゆ』(主演・井上真央)
10位(17票)2021年『青天を衝け』主演・(吉沢 亮)
11位(12票)2008年『篤姫』(主演・宮﨑あおい)
12位(11票)2007年『風林火山』(主演・内野聖陽)
12位(11票)2013年『八重の桜』(主演・綾瀬はるか)
14位(9票)2005年『義経』(主演・滝沢秀明)
15位(7票)2006年『功名が辻』(主演・仲間由紀恵、上川隆也)
15位(7票)2010年『龍馬伝』(主演・福山雅治)
15位(7票)2018年『西郷どん』(主演・鈴木亮平)
18位(6票)2014年『軍師官兵衛』(主演・岡田准一)
19位(5票)2016年『真田丸』(主演・堺 雅人)
20位(2票)2009年『天地人』(主演・妻夫木 聡)
( SmartFLASH )