「アメリカン・エキスプレス(アメックス)から、クレジットカードのポイント交換の案内が届いたんですが、『宝くじの引換券』というのがあって。通常は、1万2000ポイントで3000円分の宝くじの引換券と交換できるんですが、交換する人はいるのか、と気になってしまって」
そう笑うのは、都内在住の40代のサラリーマン。たしかに、ポイント交換で宝くじとは、意外な気がするが……。
「宝くじは、そこそこ人気の交換アイテムだと思いますよ」と話すのは、ポイント交換サービス情報の総合サイト「ポイ探」を運営し、クレジットカードなどに詳しい菊地崇仁氏。
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「アメックスのほかにも、ダイナースやセゾンカードなどでは、宝くじそのものとの交換をやっています。サマージャンボや年末ジャンボの時期になると登場します。『連番』か『バラ』のどちらかも選べるようになっていることもあります。やはり夢があるので、人気なのではないでしょうか」(菊地氏・以下同)
アメックスのポイントは、ほかにも「dポイント」などにも交換できる。多くのクレジットカード会社では、いわゆる「共通ポイント」に交換できるようになっている。
「あまり必要がないものを無理して選ぶのであれば、共通ポイントに交換して、現金のように使うという使い方はありだと思います」
共通ポイントに交換するのは“現実的”な使い方だが、カード会社によっては、およそ“現実的”とは思えない高額な交換商品も。
「いまいちばん高額なのは、ラグジュアリーカードのポイントで交換できる、高級車のロールス・ロイスだと思います。4800万円相当なので、ポイントが1%還元だとすると、48億円分、クレジットカードを使わないと交換できません。ポイントにも期限があるので『ここまで貯まるのか?』とも思いますし、そもそも48億円もクレジットカードを使う人なら、普通に買えますよっていう話ですからね(笑)。
以前は、セゾンカードが『プライベートジェットで行くハワイの旅』や『飛鳥IIで行く世界一周旅行』などを用意していました。セゾンカードの場合、永久不滅ポイントなので、貯まってしまう人はいると思います。飛鳥IIの世界一周旅行が500万円くらいなので、500万円分程度のポイントが貯まれば、行けるということです。でも、ここまで貯まった人はいないみたいですね」
15年以上前のことになるが、菊地さんが「ぜひやってみたかった」と話すのが、アメックスのポイント交換に登場していた「おもちゃ取り放題」だ。
「百貨店の玩具コーナーで、一定の時間、おもちゃの取り放題をさせてくれたんです。ただ年齢制限があって、けっこう微妙なラインをついていたのを覚えています。
子供でも成長して賢くなると、高額なおもちゃを選ぶようになったり、両親からの言いつけで高額商品を持ってきたりしますよね。そうなる寸前の年齢を対象にしていて、大きなぬいぐるみとか、子供が一瞬で心を持っていかれるようなものをいくつか取って、終わり、というような(笑)。当時はまだ子供がいなかったのでできなかったのですが、ぜひやらせてみたかったですね」
( SmartFLASH )