5月24日放送のTBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』に、とにかく明るい安村さんがゲスト出演していました。
安村さんといえば、一瞬全裸に見えるポーズを披露したあとに「安心してください。はいてますよ」という決め台詞を言うネタでおなじみ。このネタをイギリスの人気オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』で披露し、大うけしたことが日本で話題になっています。
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5月19日、駐日英国大使館の公式ツイッターは、イギリスのスナク首相が広島東洋カープのロゴ入りの赤い靴下をはいて、カープファンの岸田文雄首相に見せている写真を投稿しました。そのツイートには「安心してください、はいて…ではなくて、実はこれ、広島カープのロゴ入り靴下。」といった安村さんのネタをまじえた文章が添えられていたのです。
このことを同番組で安村さんが紹介し、「(自分は)日本とイギリスの架け橋になってるんです」と胸を張っていました。
筆者は以前、裸芸人である安村さん、ハリウッドザコシショウさん、アキラ100%さんに裸芸のこだわりについてお話を伺っています。
夏の野外イベントでは、床が高温になり、はだしの足の裏が火傷しそうなぐらい熱いそうです。そんなときでも安村さんは、草履をはいたりしないと言います。
安村「草履を履くと裸じゃないので。だって僕、ネタ中に結婚指輪もしないですもん。全裸ポーズをやって指輪してたら、見てる人は『指輪してんじゃん。裸じゃないじゃん』ってなりますから」
アキラ「僕も結婚指輪は取ってます。ネタに集中して欲しいんですよ。『あいつ結婚してんだ』みたいに、別のところに気をもっていかれたくないんです」
当時、アキラさんは、取材が始まる直前、腕立て伏せをして体をパンプアップさせていました。
アキラ「写真撮影があると聞いていたので。なんとなく自分的に(体が)きれいなほうがいいなと……。あと、最近トレーニングに行かなくなって胸がちょっとずつ垂れてきてるんですよ。そうなると、お客さんがお盆じゃなくて垂れてる胸に目がいくんですよ」
ザコシショウさんも体にこだわりを持っていました。
ザコシ「俺は、おしりは自分なりに気を使ってる。銭湯に行ってじいさんのおしりを見たら、よくタップンタップンに垂れてるでしょ。あれになったら俺は引退します」
裸芸人3人に総じていえるこだわりは、お客さんが違和感を感じずにネタに集中できるよう努めていることでした。彼らの緻密な計算により、われわれは安心して笑えるんですね。
インタビューマン山下
1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している。
( SmartFLASH )