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法務省、ジャニー喜多川氏製作総指揮映画『少年たち』投稿をこっそり削除 省としての見解を聞いた

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.09.19 21:45FLASH編集部

法務省、ジャニー喜多川氏製作総指揮映画『少年たち』投稿をこっそり削除 省としての見解を聞いた

法務省が投稿していたタイアップ画像(法務省のXより 現在は削除)

 

 法務省公式X(旧Twitter)アカウントは、未成年男性への性加害を繰り返していた故・ジャニー喜多川氏が製作総指揮を務めた、『映画 少年たち』のタイアップポスターを紹介した過去投稿を削除した。ポスターには「守りたい 少年たちの輝く未来」などと書かれており、SNSでは《洒落にならない》《悪い冗談のよう》などの声があがっていた。

 

 投稿は2019年2月25日付。『映画 少年たち』は、少年刑務所での少年たちの更生を描くストーリー。もともとは1969年、フォーリーブスが初演を務めたミュージカルで、その後もジャニーズJr.など、若手たちが出演してきた。映画化は、このときが初めてだった。

 

 

 奈良市内にある旧奈良監獄がホテルとして改修されることを報道で知った喜多川氏が、交渉を重ね、法務省が撮影を許可。2018年2月にロケがおこなわれ、2019年2月の凱旋イベントでは、法務省とのタイアップポスターが披露されていた。

 

 タイアップポスターの画像には、「製作総指揮 ジャニー喜多川」「守りたい 少年たちの輝く未来」とあり、学校などの人間関係での悩み相談を受けつける「子どもの人権110番」や、問題行動や非行などについて相談を受けつける「法務少年支援センター」の案内をおこなっていた。法務省の公式アカウントの投稿には、こう書きこまれていた。

 

《映画少年たち とのタイアップポスターを作成しました 法務省は,青少年の再非行防止を願っています。『少年たち』の悩みは,ぜひ『子どもの人権110番』や『法務少年支援センター』まで。『映画 少年たち』は3月29日(金)公開です!!》

 

 ジャニー氏の性加害問題を受け、4年前の投稿があらためて注目されたわけだ。立憲民主党の小西洋之参院議員は9月11日、自身のXにこう書きこんでいた。

 

《これは法務省として何らかの検証と見解表明が必要だと思う。時期的にはジャニー喜多川氏の性暴力の真実性が裁判で認められた後になる。(2004年に最高裁がジャニーズ側の上告を棄却) 》

 

 9月12日には、Xで《少年たち》がトレンド入り。批判的な声が多く上がっていた。

 

《凄まじい猛毒。“守りたい、少年たちの輝く未来”だの“子どもの人権”だの洒落にならん。地獄かよ。法務省の危機管理能力のヤバさと共にジャニーズ撃沈レベル》

 

《ジャニーズと政府との関係も不適切 法務省さん、これは不味いよね》

 

《20年前に性加害があったと判決が出てるのに、よりによって法務省が子供の人権啓発ポスターでジャニーズとタイアップとか。国ぐるみやんこれ》

 

 批判の高まりを受け、9月15日には、投稿が削除されたようだ。9月18日、法務省秘書課広報室にこの件について問い合わせた。

 

 すると「削除はしております」と認めたものの、

 

・削除した理由
・削除したことについて声明を出す予定はあるのか
・2002年の東京高裁判決で、ジャニー喜多川氏による未成年の少年たちへの性加害が認定されている(2004年に、最高裁がジャニー氏側の上告を棄却することで確定)が、ジャニー喜多川氏による性加害をどのように考えているのか

 

 と問うた質問に対しては、期日までに回答がなかった。法務省からのきちんとした説明が待たれる。

( SmartFLASH )

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