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阿佐ヶ谷姉妹も演じた安藤玉恵、早大で取りつかれた演技の魅力「演じた役は人生を豊かにしてくれる」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.02.04 11:00 最終更新日:2024.02.04 11:00
連続テレビ小説『らんまん』(2023年、NHK)では頼りになる長屋の差配人に、「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(2021年、NHK)では阿佐ヶ谷姉妹の木村美穂に、と作品によってさまざまな顔を見せる俳優・安藤玉恵。
横浜中華街には、安藤がいつもつい寄り道したくなる場所がある。それは、中華料理店「馬さんの店 龍仙 本店」。
「朝早い時間から開いているので、KAAT神奈川芸術劇場でのお芝居が入っているときは、食べてから稽古に行ったりしています。どれも本場の味で美味しいです」
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オーナーの馬双喜さんとは、KAATの県民参加劇で一緒に舞台に立ったこともある。
「馬さんは毎朝、太極拳をやられているんですよ。私もどうしてもやりたくて、友達と前泊して一緒に参加させてもらったことがあります。朝7時から30分ほど休みなく動き続けるのですが、これがかなり大変。それを毎日されているって、とてもお元気ですよね。だから、馬さんは魅力的なんだと気づかされました」
このように興味があることに “まっすぐ” な安藤だが、「俳優」に興味を持ったのは、大学生になってから。
「子供のころは実家が商店街にあるとんかつ屋なので、商店街か公園で遊んだり、お店の手伝いをしたりしていました。お芝居は学校の学芸会でやったくらいですかね。でもなにか表現することは好きだったんだと思います」
早稲田大学入学後、芝居の魅力にとりつかれた。
「演劇サークルをたまたまのぞいたら、新人訓練の担当の先輩がおもしろい人で。その人を見に行くためにサークルに通っていたら、いつの間にか新人公演に出ていた、という感じです。サークルでの練習も、瞬間的に表情を作ったり感情を表現したり、と今までやったことがないことばかり。こんな楽しいことがあるんだとハマりました」
初舞台は秘書役。舞台に立ったら震えが止まらなかった。
「三年生の先輩が当て書きをしてくれたのですが、すごく暗い性格の、訳ありの秘書だったんです。私って人からそう見えているんだって思いました(笑)。本番では緊張で震えていました。それでも、あのとき見た光景や、空気感は今も変わらず覚えています。震えているけど高揚感があって楽しい。いつまでもここに立っていたいと思いました」