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『グレイトギフト』反町隆史の無駄遣いにイライラ…「逆襲編」なのにまたしても悪役に騙されてイライライラ!

エンタメ・アイドル 投稿日:2024.02.29 11:00FLASH編集部

『グレイトギフト』反町隆史の無駄遣いにイライラ…「逆襲編」なのにまたしても悪役に騙されてイライライラ!

 

 いったい、いつまで主人公をオロオロしている情けない負け犬として描くのか。漢・反町隆史の “無駄遣い” がすぎる……。

 

 反町隆史主演で2月22日(木)に第6話が放送されたサバイバル医療ミステリー『グレイトギフト』(テレビ朝日系)。

 

 

 世帯平均視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区)は、第1話こそ9.8%と好スタートを切ったのだが、第2話で7.6%と急落。それ以降も第3話6.9%、第4話6.8%、第5話6.8%、第6話6.0%と低調な数字で推移している。

 

 見逃し配信でもさほど話題になっておらず、TVerでの人気の指標となるお気に入り登録数も54.8万(2月26日現在)で、微妙な数字なのである。

 

 初回が二桁目前の高めの視聴率だったことを考えると、放送前の期待値は高かったものの、それに応えられていないということだろう。その理由は明白だ。

 

■反町の従来のイメージとは異なる情けない主人公

 

 反町が演じるのは、大学病院に勤めるうだつの上がらない病理医・藤巻達臣。コミュ力低めの寡黙なタイプで、優柔不断なため、病院内では周囲の職員から見下されがちというキャラクター。

 

 熱くてヤンチャな役どころや、クールでスマートな役どころを演じて来た反町の従来のイメージからすると、意外性のある主人公像と言える。

 

 物語は、病院で元総理大臣が不審な死を遂げ、その遺体を解剖した藤巻が完全犯罪を可能にする殺人球菌「ギフト」を発見したところから始まる。

 

「ギフト」は体内に入った人物を死に至らしめ、しばらくすると消滅するという性質があり、殺人の証拠が残らないため、死因は急性心不全と診断されてしまう。そんな殺人球菌をめぐって起こる連続殺人や権力争いに、藤巻が巻き込まれていく。

 

■いつまで役者・反町隆史の持ち味を殺し続ける気?

 

 今のところ、藤巻の最大の敵として立ちはだかっているのは、大学病院の心臓外科医で、のちに理事長に出世する白鳥稔(佐々木蔵之介)。

 

 藤巻は、表向きは善人だが腹黒い本性を持つ白鳥に、重い病を抱えて入院している妻の命を人質に取られるような形になり、「ギフト」犯罪に加担してしまった。

 

 さて、ここからが冒頭でお伝えした本題だが、後半に差し掛かっている第6話終了時点でも、藤巻は白鳥一派に騙され、利用されっぱなし。ほとんどヒロイックな活躍をしていない。

 

 第6話は「逆襲編」と銘打たれており、藤巻が警察と協力して白鳥に反旗をひるがえす展開。これまでさんざん、オロオロと狼狽するだけの反町隆史を見せられ、フラストレーションが溜まっていたので、ようやく主人公の反撃が始まるのだろうと期待していた。

 

 実際、藤巻は漢気を見せて腹をくくり、白鳥を追い詰めていく。ようやく白鳥を逮捕につなげて “退場” させられる! ……かと思いきや、第6話ラストで仲間だと思っていた警察官が裏切り、白鳥側についていたことが明らかに。今回も白鳥にハメられて茫然とする滑稽な姿をさらしていた。

 

 あまつさえ藤巻は、もうお手上げで白鳥には勝てないと認め、情けなく「もういっそのこと殺してください。あんたからは逃げられない」なんて、降参宣言までする始末。

 

「逆襲編」なんていうから、ようやく白鳥にギャフンと言わせてスカッとさせてくれるかと思ったのに、結局また悪役たちの手の平の上で転がされるだけ。観終わってイライラしてしまった。

 

 いったい、いつまで役者・反町隆史の持ち味を殺し続ける気なのか……。

 

 第6話は、「ギフト」の創造者を名乗る謎の人物から電話がかかってきたところで終わった。この「ギフト」創造者がラスボスとなる可能性が高そうだ。

 

 第7話以降で白鳥を物語から “退場” させ、「ギフト」創造者を追い詰めていく藤巻のかっこいい姿を観て、モヤモヤを吹き飛ばしてくれることを願うばかりである。

 

■真犯人「ギフト」創造者は誰か

 

 真犯人とも言える「ギフト」創造者が誰なのかが、今後の最大の焦点になってくるだろうが、筆者は大学病院の事務長・本坊巧がもっとも濃厚だと睨んでいる。

 

 本坊は大学病院の事務長で、前理事長の腰巾着のような存在だった。好意を寄せている会員制ラウンジの美女にはまったく相手にされず、新理事長となった白鳥に媚びている。そんな長いものに巻かれる小者感が漂う人物なのだが、メタ推理するとかなり怪しいのだ。

 

 まず、本坊を演じているのが筒井道隆なので、彼ほどのキャリアがあって演技力の高い役者を、ただの三下キャラで終わらせるとは考えにくい。逆に、最後に反町と対峙するラスボス役が筒井だと考えた場合、俳優の格として申し分ない。

 

 次に、ミステリーものの真犯人が後半から出てくる新キャラだと盛り上がらないので、すでに登場しているレギュラーキャラの可能性が高い。そして、怪しくなさそうなキャラがいちばん怪しいというのはお約束なので、そうやって登場人物を見渡してみると、筒井演じる本坊が「ギフト」創造者だと実にしっくりくる。

 

 これまで小者っぽく振る舞っていた本坊が豹変して藤巻と敵対するのであれば、反町と筒井の演技合戦となっておもしろそうだ。

 

 ――いずれにしても、第6話までずーーーっとストレスが溜まるストーリーだったため、ちょっとやそっとの快感ではこれまでのうっぷんは解消できない気がする。

 

 よほど意外性のある展開で、かなりスカッと感のある逆転勝利でもないと、視聴者としても “帳尻” が合わない。今夜放送の第7話以降で、反町演じる主人公の大逆転劇に期待したい。

堺屋大地

恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『日刊SPA!』に恋愛コラムを連載中。ほに『現代ビジネス』『文春オンライン』『集英社オンライン』『女子SPA!』などにコラムを寄稿

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