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『さよならマエストロ』西島秀俊がドイツに旅立たなくても「タイトル詐欺」にならない “抜け道” とは【最終回予想】

エンタメ・アイドル 投稿日:2024.03.10 11:00FLASH編集部

『さよならマエストロ』西島秀俊がドイツに旅立たなくても「タイトル詐欺」にならない “抜け道” とは【最終回予想】

 

 最終回でタイトルの意味がどう回収されるのか? 3月3日(日)に第8話まで放送されている西島秀俊主演の日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS系)のことだ。

 

 第1話11.4%でスタートした世帯平均視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区)は、最新の第8話で10.3%となっており、一度も一桁台に陥落することなく二桁台をキープしている。

 

 

■今夜の第9話で家族愛は完全復活か

 

 西島が主人公の天才マエストロ(指揮者)・夏目俊平役、芦田愛菜がその娘・響役を演じる本作。

 

 西島、芦田以外にも妻役の石田ゆり子をはじめ、西田敏行玉山鉄二宮沢氷魚新木優子津田寛治當真あみ、大西利空など大御所から実力派、旬な若手まで豪華キャストが集結している。

 

 ここでストーリーをおさらいしておこう。

 

 マエストロとして音楽の街・ウィーンで聴衆を沸かせていた俊平だが、5年前に娘・響に “ある事件” が起き、響は父を拒絶するようになる。そのまま、響は妻と息子と一緒に日本に帰ってしまい、俊平は独り寂しくウィーンに残り、音楽からも離れることに。

 

 5年後に俊平も日本に帰国。相変わらず父を嫌い続ける響や家族との関係の再生と、俊平がマエストロを引き受けた存続危機の市民オーケストラ「晴見フィル」の再生が描かれていく。

 

 第8話時点で、響はまだ俊平のことを毛嫌いする態度は見せつつも、かなりの雪解けムードで、妻や息子との関係も良好。今夜放送の第9話では、いよいよ5年前の事件の核心に迫る回想シーンや、響が俊平の思いを知って父のために行動を起こすシーンが描かれるようなので、いよいよ俊平と響が和解して家族愛が完全復活しそう。

 

 このままいくと第10話が最終回となりそうだが、第9話で父娘の確執が解消されるとしたら、最終話で主に描かれるのは3月いっぱいで解散が決定している晴見フィルの行く末だろう。

 

 公式サイトの第9話あらすじによると、晴見フィルが「オーケストラフェスティバル」に参加できることが決まり、その晴れ舞台への練習のため音楽合宿をするというエピソードが描かれる模様。

 

 このフェスティバル参加に、今後も活動を継続できるかどうか一縷の望みが残されており、逆に言うと最後の演奏になるかもしれないとのことで、最終話のクライマックスはこのフェスティバルでの演奏になりそうだ。

 

 一方、俊平には彼が音楽を始めるきっかけになったドイツの名門楽団から、常任指揮者のオファーが届いていた。俊平が夢にまで見ていたチャンスが到来しているのだ。

 

■ドイツには行かずにマエストロ引退?

 

 娘との確執がなくなり家族が再生されるのは既定路線だろうから、最終話の注目ポイントは晴見フィルが存続できるかどうかと、俊平がドイツに行くのかどうか。

 

 まず晴見フィルの存続についてだが、大逆転で解散回避して存続するラストになるのではないかと予想している。というのも、第6話でラストコンサートのような演出の盛り上げをすでに使っているからだ。

 

 晴見フィルの解散は3月末だが、使っていたホールの閉館が2月末に繰り上がったため、第6話でこのホールでの「さよならコンサート」をすでにおこなっている。この第6話で「第1部・完」といった演出になっており、ある種、最終話のような盛り上がりを見せていた。

 

 要するに、オーケストラフェスティバルが最後の演奏となって解散するとしたら、手垢がついた同じ手法をもう一度使うことになってしまう。

 

 そのため、晴見フィルがそのまま継続するのか、それとも別の楽団として新生するのかはわからないが、おそらくメンバーは変わらず音楽を続けていけるというエンディングになるのではないか。

 

 続いての、俊平が日本に残るのかドイツに行くのかについては、予想が難しいところ。

 

『さよならマエストロ』というタイトルを素直に解釈するなら、俊平はドイツに旅立ち、晴見フィルのメンバーとお別れすることになりそうだが、そんなひねりのないストレートな結末になるのかという違和感がよぎる。

 

 第9話あらすじによると、俊平が師と仰ぐ先生から譜面が届き、インスピレーションを受けた俊平が久しぶりに曲作りに没頭する姿も描かれるようだ。

 

 たとえば、俊平はマエストロを引退して作曲業に専念し、日本に残って晴見フィルメンバーたちに曲を提供していくという大団円もなきにしもあらず。

 

 実は、津田寛治演じる晴見フィルのコンサートマスターのバイオリン奏者は、幼いころから指揮者になることを夢見ており、第6話の「さよならコンサート」ではその気持ちを汲んだ俊平が、最後の曲の指揮を彼にゆずっていた。

 

 このシーンを伏線だと考えれば、晴見フィルが存続して俊平が日本に残る展開でも、指揮者にふさわしい人物がいる状態なので、俊平がマエストロを引退しても不自然ではない。

 

 この着地なら、晴見フィルメンバーたちが、これからも末長く一緒に音楽を奏でていくフィナーレにできるし、『さよならマエストロ』という名がタイトル詐欺になることもない。

 

 いずれにしても本作は残り数話。今夜放送の第9話にも期待したい。

堺屋大地

恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『日刊SPA!』に恋愛コラムを連載中。ほに『現代ビジネス』『文春オンライン』『集英社オンライン』『女子SPA!』などにコラムを寄稿

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