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澤田知可子『会いたい』大ヒットで『紅白』出場の夢を実現…歌詞と自身の実体験にあった“偶然の一致”
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.04.26 06:00 最終更新日:2024.04.27 06:35
「沢田、たいへんなことが起きているぞ!」
1990年9月、プロモーターから自宅に電話がかかってきた。知可子は、「ついに会社との契約が切られるのか?」と首をすくめた。すでに、『会いたい』を発売して3カ月が過ぎていた。
「あのな、『会いたい』が有線放送で40位圏内に入ってきた。これはラストチャンスだ。秋から会社もプロモーションに力を入れていく。落ち込んでないで、希望を持てよ!」
独り歩きを始めた『会いたい』は、有線のリクエストを中心に支持を集め、翌1991年には、全日本有線放送大賞の「最多リクエスト曲賞」を受賞。オリコンチャートも最高6位まで上昇し、130万枚を売り上げた。同年には、念願だった『NHK紅白歌合戦』にも出場した。
岩永の予言は的中し、『会いたい』は知可子の代表曲となり、日本の音楽界のスタンダードナンバーとして歌い継がれている。
「澤田知可子という歌手を育ててくれたのは、岩永さんと沢さんの2人です。いまでも年間50カ所以上、コンサートをさせていただけているのも『会いたい』に出会えたからこそ。いまでも、誰かの青春の1ページにこの歌があることを、とてもうれしく思っています」
さわだちかこ
1963年生まれ 埼玉県出身 1987年『恋人と呼ばせて』でデビュー。2022年、名前の表記を「澤田知可子」に。最新ベストアルバム『うたぐすり~Best Selection』が発売中