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“技巧派”報われぬ『R-1』の“ガバガバ審査”に物議…吉住には「感心が勝った」友近コメントも、点数伸びず

惜しくも決勝に進出できなかった吉住(写真・本人Xより)
3月8日、ピン芸人日本一を決める『R-1グランプリ2025』(フジテレビ系)が放送されたのだが、女芸人・吉住のネタに対する審査が物議を醸している。
史上最多5511人がエントリーした今大会。ファイナリストに選ばれたのは、芸歴35年にして初の決勝進出を果たしたチャンス大城、2023年王者の田津原理音、芸歴3年目の超新星・友田オレなど多彩な顔ぶれの9人。
「その中で特に注目を集めたのは、4回目の決勝進出を果たした吉住さんです。ファーストラウンドで披露したのは婚活中の女性による“脳内会議”。意中の男性との会話の中で、脳内にいる“2人の自分”がインドアとアウトドアどちらを答えれば正解なのか激しくバトル。一方、年収が5億と明かす男性については『詐欺をやっているに違いない』と、お互いがまさかの共鳴をしあうなど独特な“吉住ワールド”全開でした。
理性と本音がぶつかりあうという“あるある”な設定ではあるものの、最後に脳内の2人が男性にも見えてしまうという展開もあり、非常に完成度の高いものでした」(お笑いライター)
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昨年の同大会では街裏ぴんくに1票及ばず準優勝。悔しさをばねに昨年12月にはアメリカで芸人仲間たちとライブツアーを敢行するなど、さらに実力をつけてきた吉住。だが思うように得点は伸びず、641点で7位。ファイナルラウンド進出はならなかった。だがこの低評価にネットでは疑問が噴出。
《面白かったのに》
《点数低すぎ》
《審査員のガバガバ審査に一番ガッカリした》
など批判はやまなかった。毎回議論を呼ぶ賞レースの審査だが、
「『R-1』ほど世間との評価の乖離が激しいものはない」
と語るのは、テレビの放送作家だ。
「審査員の1人で、92点をつけた審査員の佐久間一行さんは『面白さと凄みがあって、最後は凄みの方が上回っちゃった感じがした』とコメント。また93点をつけた同じく友近さんも『脳内のキャラもちゃんとキャラづけられている』としながら、『感心が勝った』と批評しています。つまりどんなに独創的なネタを作っても、結局分かりやすく、その場でウケやすいネタが有利ということです。これでは技巧派といわれる芸人は永遠に報われないでしょう」(放送作家)
2020年に『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)で優勝している吉住だが、やはりピン芸人としては『R-1』での栄冠が欲しいようだ。
「決戦前のインタビューでは、『ピン芸ほど自由に深く広く描ける芸はない』『すごく奥深くておもしろくてかっこいい』と語っていました。またデビューしてから10年、ずっとこのピン芸に身を捧げて来た過去を振り返りながら、『“R-1”を獲って次の場所にいきたい』と話していました。それだけ『R-1』制覇は彼女にとって悲願なのです」(制作会社スタッフ)
芸歴の制限が昨年から撤廃された大会。次は審査員に文句を言わせない結果を出してほしい。