
エプロン姿の黒木メイサ
6月中旬、東京郊外の情緒ある商店街近くの空き地で女優・黒木メイサの姿をキャッチ。重い雰囲気を漂わせながら隣に座る男性から受け取ったのは、片方だけが空欄の緑色の紙。まさか……離婚届!?
通行人が目を丸くして語る。
「5月ごろから商店街で俳優さんや女優さんの姿を見かけるんです。ドラマの撮影をしているようで、今日は黒木メイサさんがいて驚きましたよ。黒木さんは近くの洋菓子屋の店員役らしく、リハーサルではエプロン姿でスイーツの箱を持っていました。本番になると、離婚届を受け取った後は深刻な表情をしていました」(通行人)
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黒木の右頬には火傷痕のようなメイクをしており、かなりシリアスなシーンだったという。演技中には別のトラブルが発生していたと通行人は続ける。
「本番中、都議会議員選の選挙カーが通ったんですが、最初は小さく聞こえる程度だったのが、どんどん近付いてきて爆音に。思わずカットがかかると爆笑していましたね」
制作会社関係者は同ドラマについて“10月期以降の日曜劇場”の撮影だと明かす。
「黒木さんが日曜劇場に出演するのは『新参者』以来じつに15年ぶりとなりますね。地上波ドラマは2024年7月に『降り積もれ孤独な死よ』(日本テレビ系)で7年ぶりに復活したことで話題となりましたが、今回は日曜劇場の主要キャストですから、まさに女優業への“本格復帰”と言えますね。ただ、この日の撮影は複雑な心境だったかもしれません。彼女がホンモノの離婚届を手にしたのはわずか1年半前ですからね」
黒木は2012年に赤西仁と結婚すると2人の子宝に恵まれ、生活の拠点をアメリカに移していた。しかし、2023年に11年間の結婚生活に終止符を打ち、生活の拠点を東京に戻したのだ。
「移住当初はアメリカでのびのびと子育てをしたいという黒木さんの願望があったそうです。離婚発表の約半年前には海外での活動を本格的にするために所属事務所を退社したのですが、シングルマザーとして、米国で仕事と家庭の両立をするのはさすがに難しかったのでしょう。住み慣れた日本での生活のため、子どもを連れて“涙の帰国”となったわけですね」
海外移住によって断絶したキャリア。日本の芸能界で活躍するうえではハンディキャップになりうるが、意外なことに“第二のブレイク”を日本で果たしつつあるようだ。
「当初は“クールで強い女性像”を全面に打ち出していた黒木さんですが、やはりそれだけでは役柄も縛られるし、限界があります。ところが結婚、離婚を経て2児の母となった今、柔らかな雰囲気となりより演技の幅が広がった印象です。実際、帰国後に出演したテレビ番組では、若いころを振り返り『生き急いでいた』と自省。『今はもっと肩の力を抜いて、広い視野と広い心で仕事にも向き合っていきたい』と語っていましたからね」(芸能記者)
シングルマザーとしての切実な事情もある。
「やはり、きっちり仕事をして稼いでいかなければならない、という意識が芽生えたのでしょう。かなり女優業に意欲的だと聞いていますよ。これまでの印象を破るようなコメディ作品など、様々な役柄に挑戦してくれるのではないでしょうか」
母は強しというわけだ。