
俳優の段田安則が、7月16日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演。紫綬褒章を受賞した際、天皇陛下に謝罪したエピソードを明かした。
段田は、昨年の大河ドラマ『光る君へ』で藤原道長の父・藤原兼家を演じて話題になっていた。司会の黒柳徹子から「それで去年は紫綬褒章をお受けになったんですね。どんなお気持ちでした?」と質問されると、「びっくりこきまして。これは青天の霹靂ですよ。思いもよらずわーってなりまして、家内も大喜びしました」と、当時の思いを告白した。
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さらに、黒柳から「受章後、皇居にいらっしゃって、天皇陛下から直接お声をかけていただいた」と説明されると、段田は「“段田さん、ここに立っていてください”って言われて、前の方に立たされたんです。(中略)それで陛下が僕の近くへいらっしゃいまして。“ああ、段田さん”って。向こうからお声をかけてくださったんですよ」と明かした。
そして、「僕のことを知っているのかって、それでまずびっくりしまして。“ええ、そうです”って返事をしましたら、陛下は僕がリア王を舞台で演じていたのもご存知だったんです」と驚いた表情をし、「僕が藤原兼家を演じたのを知っておられましたので、“役柄で、花山天皇に謀反を起こしましてすみません”みたいなことを半分冗談で言ったら、“いえいえ、いいんですよ”って何かにこにこ笑っていらっしゃって」と振り返った。
段田と天皇陛下との心温まるやり取りに、X上では次のようなコメントがポストされた。
《ビートたけしが会見で「陛下に『あなたの映画を拝見しました。』と言われたが、その映画が、ならず者2人を輩出したアウトレイジ2ではないことを只々願うばかりであります」って言ってたの思い出した》
《帝を玉座より引き下ろし奉るというパワーワード》
《陛下が大河を見てますよ。とお声がけでの「謀反しました」はすてきな返し、陛下も「いいんですよ」って噛み合ったネタ過ぎて好きです。》
このように、天皇陛下と段田のやり取りを楽しんだ内容が目立つ。天皇陛下はテレビ好きとして知られており、大河ドラマや朝ドラをよくご覧になるという。
「『光る君へ』は源氏物語を題材にしていることもあり、天皇陛下の関心が高いと複数のメディアが報じていました。2023年に開かれた秋の園遊会では、西川きよしさんに『「マッサン」にも出ておられましたね。NHKの』とお声がけされたことも知られています」(皇室ジャーナリスト)
そんなテレビ好きな天皇陛下と、藤原兼家との関係について、前出の皇室ジャーナリストは次のように語った。
「段田さんが演じた藤原兼家の娘・詮子(せんし)は一条天皇の母親です。今上陛下直系の先祖に当たります。段田さんは天皇陛下に謝罪しましたが、そもそも直系のご先祖様の義理の父親役でしたので、気にする必要はなかったと思います」
天皇家の長い歴史を感じさせるほっこりエピソードだ。