「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/自称だめんずさん(41)派遣社員】
8年前に元嫁が男を作って出奔し、独り身です。それ以来、貯金が尽きて安アパートに引っ越し、財布を落とし、事故るやらリストラの憂き目に遭うやら、不幸続きです。
元嫁はアゲマンだったのでしょうか? どうしたらアゲマンに出会えますか?
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【山口先生のお答え】
普通に考えると、あなたの元奥さんは「アゲマン」じゃありません。「ケチの付き始め」です。
元奥さんと結婚している間に庭から石油が湧いたり、年末ジャンボ宝くじに当たったならともかく、間男されただけなんでしょ? だったらおかしな幻想は捨てて、気持ちを切り替えましょうよ。
男の厄年は前厄が41歳、本厄が42歳、後厄が43歳です。あなたの場合、奥さんに逃げられて以来不幸続きだったわけで、厄がまとめてやってきたようなもんです。きっと、もう厄は残ってないですよ。厄落としが終わったのだと思いましょう。後は明るい未来を信じて生きるんです。
どうすればアゲマンに出会えるか、それは私にもわかりません。大体、人によって相性の良いアゲマンは違いますからね。人間関係はすべて相性で決まるんです。
まずは交友関係を広げましょう。そして出会った女性の中で一番好きな人と、将来について話し合える関係を目指して下さい。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中