ライフ・マネー
「d払い」で始める「ポイント投資」これぞ、令和の錬金術だ
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.01.13 06:00 最終更新日:2021.01.13 12:45
いまや、クレジットカードやスマホ決済などを利用すると、なんらかのポイントがついてくる。この “おまけ” を投資にまわす「ポイント投資」の場が増えている。
ポイント運用サービスは、2016年12月にセゾンカードの「永久不滅ポイント」が開始した。これが火つけ役となり、2017年にインヴァスト証券・楽天証券が、ポイントによる投資サービスをスタートさせた。
関連記事:【達人のポイント投資】クレカのポイントで株の運用を!
「セゾンカードのポイント運用は、すぐに数千万円のポイントが運用されたというぐらい、興味がある人が多かったんです」
そう語るのは、ポイント投資などのポイント活用術に詳しい菊地崇仁さん。ここで確認しておきたいのが「ポイント運用」と「ポイント投資」の違いだ。
「ポイントの投資サービスには2パターンあって、運用と投資があります。『ポイント運用』は、ポイントを運用会社に預けて運用してもらうサービス。現金化せずにポイントのまま投資するので、実際の投資信託や株式の値動きに連動してポイント自体が増減し、売却するとポイントで戻ります。
一方『ポイント投資』は、貯まったポイントを提携した証券会社が現金化し、実際の株式や投資信託として保有するので、値動きに連動して現金が増減します。ポイントだけで購入することもできますし、ポイントと現金を合わせて購入することもできます。売却すると現金で戻ってきます」(菊地さん、以下同)
ポイント運用は「疑似運用」、ポイント投資は「現金投資」で、ポイントで戻すか現金で戻すかが大きな違いだ。気をつけたいのが、ポイント投資は現金化しておこなうということ。
原資は0円のポイントだが、購入した株式や投資信託の値動きによって、大きく損をしてしまうこともある。ポイントを獲得するためにお金を使い、そのポイントを投資にまわしたからといって、必ず儲かるものではないということを頭に入れておこう。
ポイント投資のメリットは、ポイントの有効活用だ。
「ポイントを失効しまっている人は、かなり多いと思います。でも、投資にまわせば期限がないので、失効することはありません。投資は、かなり長期的な目で見ないと効果がわかりませんが、老後の資産作りのつもりで気軽に始めてみるといいかもしれませんよ」
ポイントが失効してしまうからと、無駄なものに使わずに資産運用にまわせば、一石二鳥というもの。さっそく、ポイント投資を始めてみよう。
ポイント投資を始めるためには、証券会社に口座を作る必要があり、投資するポイントによって、取り扱う証券会社が違う。ポイント投資の場合は現金化するので、売却益が出た場合は課税対象となる。
口座を開設する際には、年間120万円(最長5年間、最大600万円)の範囲内で購入した金融商品から得た利益が非課税になるNISA口座にするのが、いちばん賢い使い方。または、特定口座の「源泉徴収あり」にしておけば確定申告の必要はないので、どちらかの口座を開設するようにしよう。
どうせ始めるなら、いちばん貯めやすいポイントを選びたい。どれが、いちばんお得?
「ポイント投資での貯めやすさならdポイントです。後発だけあって、とても力を入れています。たとえば楽天の期間限定ポイントは投資にはまわせませんが、dポイントの期間・用途限定ポイントは投資にまわせます。
さらに、キャンペーンを展開して多くのdポイントを出しているのが『d払い』。実店舗だと0.5%ポイントがつきますが、初めて『d払い』を利用した場合は、最大2000円分のポイントをもらえるキャンペーンなどもおこなっています(下記※参照)。
ほかにも『d払い』は、さまざまなキャンペーンをやっていて、全部あげたら何時間でも説明できるくらい(笑)。さすがはドコモというぐらいの大盤振舞いで、このチャンスを逃す手はありません。マメにキャンペーンをチェックしましょう」
また、ドコモユーザーなら利用したいのが、dカードから「dカードゴールド」への変更。
「年会費は税込み1万1000円ですが、電話料金などの支払いに利用すると、ポイントが10%貯まります。月に1万円利用すれば1000円分のポイントが入り、11カ月で元は取れます。このポイントを使えば、年間1万2000円を投資にまわせます」
※期間中に街のお店で2回以上の支払いをし利用金額が総額3000円以上である場合(税込み、ポイント充当分除く)、期間中にネットのお店で1回以上の支払いをし利用金額が3000円以上である場合(税込み、ポイント充当分除く)に、各1000ポイント合わせて2000ポイントがもらえる。このポイントは、期間限定ポイント。詳細はホームページなどを参照