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気をつけたい生活習慣「食事中のスマホいじり」「寝る直前の歯磨き」なぜダメか

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.11.28 11:00 最終更新日:2021.11.28 11:00

気をつけたい生活習慣「食事中のスマホいじり」「寝る直前の歯磨き」なぜダメか

食事中のスマホいじりは要注意

 

「コロナ禍後もリモートワークが定着し、一日の大半を椅子に座っている、という人も多いかもしれません。しかし、座りすぎは万病の元です」

 

 そう語るのは、アンチエイジング研究の第一人者でもある、医師でハーバード大学医学部・ソルボンヌ大学医学部客員教授の根来秀行氏。

 

 

 環境の変化や「健康によいと聞いたから」などの理由で、いつの間にか身についた生活習慣は多い。しかしそれが、逆に健康を脅かすとしたら……。そんな、すぐにでもやめるべき生活習慣について、名医たちに解説してもらった。

 

【座りすぎ】

 

「足は『第二の心臓』とも呼ばれます。足を動かさないと血流が悪くなり、脳卒中や心筋梗塞を引き起こす可能性が高くなります。また長時間、椅子でパソコンやスマホを見ていると、前かがみになり、いわゆる “IT猫背” になりがちです。すると、横隔膜周辺が圧迫され呼吸が浅くなり、自律神経のバランスが乱れてしまうのです」(根来教授)

 

 自律神経の乱れは、血圧の上昇や睡眠の質の低下、うつ状態の原因となることもある。

 

「なるべく、途中で軽めの運動をしたり、腹式呼吸をしたりと、血流をよくして自律神経のバランスを保てるようにしてください」(根来教授)

 

【一日に水を2リットル飲む】

 

 ネットなどでは便秘、むくみ、冷え性防止として、水を一日2リットル飲むのが効果的、という記事をよく目にする。

 

「前提として、一日に必要な水分量は人それぞれ違います」と語るのは、お茶の水健康長寿クリニックの白澤卓二院長。

 

「季節や、その日の運動量によっても変わるでしょう。また、水分は食事にも含まれています。何がなんでも2リットルと思わないほうがいいでしょう」

 

 根来教授も、水分の過剰摂取は、腎臓に負荷がかかる場合があるとして、注意を促す。

 

「飲んだ水がそのまま細胞にいきわたるわけではないことを知っておきましょう」

 

【朝、起きてすぐ運動する】

 

 目覚ましの音とともに飛び起き、まずは体操。非常に健康的なイメージだが……。

 

「ヒトは睡眠中、副交感神経が優位な状態で体が “回復再生モード” になっており、筋肉への血流も低下しています。起きてから徐々に交感神経が優位となっていき、筋肉へ血液がいきわたるのですが、起きてすぐはまだ血流は不十分で、筋肉もほぐれていません。このとき強い負荷をかけると、思わぬ怪我につながる可能性があります」(根来教授)

 

 体がしっかり目覚めてから運動する際も、白澤院長からこんなアドバイスが。

 

「手軽な運動として、ウオーキングをする人は多いと思います。より効果を上げるため、おすすめはコースに階段を入れること。理想は『古い神社の階段』。幅が一段ごとに少しずつ違うので、脳にもいい刺激となります。早歩き、大股でウオーキングすると、さらに効果がアップします」

 

【食事中のスマホいじり】

 

 家でも外でも見慣れた光景となったスマホ片手の食事だが、「スマホめしはNG」と語るのが、アルツハイマー病治療の権威でもある白澤院長。

 

「食事よりもスマホのほうに意識が集中することで、咀嚼の回数が減ることが問題です。消化によくないだけでなく、咀嚼には認知機能を保つ働きがあることが、研究で明らかになっているからです。よく噛んで食事をするのは、いわば『脳のジョギング』のようなものなのです。理想は、ひと口につき咀嚼30回ですが、 “スマホめし” はそれを妨げる行為です」

 

 根来教授も、姿勢の観点からスマホめしにNGを出す。

 

「前かがみの姿勢になりやすいので、呼吸が浅くなり、自律神経のバランスが崩れがちになります。また咀嚼の回数が減ると満腹中枢が満たされず、カロリーオーバーとなる可能性も高くなります」

 

【寝る直前の歯磨き】

 

 口をスッキリさせようと、就寝直前に歯を磨く人は多い。しかし根来教授は「あまりよい行為ではない」と指摘する。

 

「口腔内を刺激することで、メラトニンという睡眠ホルモンの分泌を抑制してしまうからです。せっかく分泌されているメラトニンを抑制してしまうと、睡眠の質を低下させてしまうことになります」

 

 せめて、睡眠の1時間前までには歯磨きをすませるべきだという。

 

 コロナが収束に向かいつつある今、健康のためにさらなる「新しい生活習慣」を身につけよう。

 

たかつきみほ
2月14日生まれ 埼玉県出身 T161・B80W60H83 ミスFLASH2021審査員特別賞 現在はグラビアを中心に女優としても活動。今秋からYouTube「みほりんのウマ好きちゃんねる」で競馬予想にも挑戦中! 最新情報は、公式TikTok(@mihorintakatuki7)、公式Twitter(@AMar1n)、公式Instagram(@mihorintakatuki7)にて

 

モデル・高槻実穂
写真・岩松喜平

 

( 週刊FLASH 2021年11月23日号 )

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