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樺沢紫苑の「読む!エナジードリンク」仕事効率を爆上げする5つの方法…まずは終了時刻を決めろ!
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2022.03.14 06:00 最終更新日:2022.03.14 06:00
「読む!エナジードリンク」が51回めを迎えました。第1回めの原稿は、「せっかくのチャンスなので人気の連載にするぞ!」と気合を入れて執筆したこともあり、3000文字を書くのに6時間もかかってしまいました。
第2回以降の原稿も、やはり5~6時間かかってしまいました。「ほぼ1日がつぶれる」というイメージです。「このままでは、連載を続けていくのは無理だ」と思い、「執筆のスタイル」「方法」を見直し、工夫、改善したところ、なんと現在では、1記事を「2時間」で書けるようになりました。
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6時間かかっていたのが、2時間に! 仕事効率が3倍アップしたのです。これには自分でもビックリしています。そして、本連載に限らず、文章を書くスピードが2倍以上速くなったのです。
今回は、私自身が1年かけて実現した「仕事効率3倍アップ」の秘密を、読者の皆さんの仕事にも応用しやすい形でお伝えしたいと思います。
■(1)工夫する
仕事がうまくいかない。壁にぶつかり前に進めない。それは「今までのやり方」に無理、限界が生じている証拠です。同じやり方を続ける限り、その「壁」を乗り越えることはできません。では、どうすればいいのか?
それには「工夫」が必要です。新しい方法、ノウハウを取り入れ、現在のやり方に「修正」や「改善」を加えてレベルアップ、バージョンアップを図ることでしか、「壁」を乗り越えることはできないのです。
もっと短時間で文章を書く方法はないのか? と思っていたときに、勝間和代さんのメルマガで「音声入力を使うと文章を書く時間がものすごく短縮できる」という話が、毎日のように配信されてきました。最初は半信半疑でしたが、勝間さんがそこまで言うのならとりあえずやってみようと思い、試してみることにしたのです。
音声入力については、何年も前からソフトを試していましたが、変換精度がよくないので、「使えない」と思っていました。
ところが、iPhoneのデフォルトの音声入力を使ってみたところ、1年前と比べて音声認識、変換の精度が飛躍的に高まっていたのです! 誤変換は数行に1カ所はありますが、以前は1行に2~3カ所だったので、大きな進化です。
大きな声でハッキリ、できるだけ長く話すことで、さらに変換精度は高まりました。音声入力してから、最後にパソコンのワープロソフトで修正していく。そのスタイルに変えてから、執筆時間は大幅に短縮しました。
■(2)基本に立ち返る
物事がうまくいかないときは、基本に立ち返ることが大切です。目の前の仕事でいっぱいいっぱいになると、本来しなくてはいけない「基本」を忘れてしまうことがよくあります。
私は拙著『アウトプット大全』(サンクチュアリ出版)に「文章を書くときは構成を決めてから書く。書き始めたら構成を考えない」と書いています。しかし、それが少し疎かになっていることに気づきました。
そこで、書く前に「だいたいの構成」を決めていたのを、「一字一句」決めてから書き始めるようにしたところ、執筆スピードがグンとアップしたのです。
朝、目が覚めた瞬間に、その日に書く記事の内容の構成を決めます。そして内容を「一字一句」詳細にイメージしていきます。布団から出るまでの10分を、その「脳内シミュレーション」にあてるようにしました。
その後、シャワーを浴びて、机に向かったら、すぐに音声入力をスタート。スマホに向かって、ひたすら話し続けるのです。そうすると、10分~15分でラフな入力が完了します。起床後の「脳内シミュレーション」を始めてから、入力中に「えーと」と考えることがなくなり、入力の時間を半分以下に短縮できるようになりました。