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100店舗以上自分の足で食べ歩き!クレイジーケンバンド・小野瀬雅生が語る “焼きそば” の魅力
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2022.07.30 16:00 最終更新日:2022.07.30 16:00
「焼きそばはラーメンやカレー、町中華にも負けない奥の深いジャンルです。ラーメンの場合は店主同士の情報交換、師弟による味の継承や、スープのトレンドなどがあります。そういったものに無縁のまま、各地域や店舗ごとにガラパゴス的にソースも麺も進化を遂げている場合が多いのが焼きそばなんです。地元で何十年も続いているような店が、もともとの味を守りつつ、独自の進化をしている。それを自分の足と舌で発見するのが楽しみなのです」
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そう焼きそばの魅力を語るのは、8月3日に最新アルバム『樹影』をリリースするクレイジーケンバンドのギタリスト、小野瀬雅生。無類の焼きそばマニアとしても知られる小野瀬は、コロナ禍以降、100店舗以上の焼きそばを食べ歩き、すべての焼きそばを自身で撮影した。ソースと麺には店舗ごとの特徴が強く出ると小野瀬。
「地ソースというか、地元の醤油やソースを使った焼きそばは多いですね。あとは麺の差異も大きいです。たとえば横浜近辺だと中華麺もありますが、うどんのような白い太麺を使っている店が多いんです」
最後に、小野瀬は焼きそばの魅力をこう語った。
「焼きそばは僕のライフワークになるかも……。麺を茹でる、温めるではなく、ちゃんと蒸したり焼いたりすることにより、麺のいろいろな表情を楽しめる。これが、ラーメンやそばにはない魅力です」
■昔ながらの味が好きなあなたへ、オールドスタイルの名店3選
新しさよりも、懐かしさや普遍的な味を求める方へ、古きよき焼きそばの味を残す名店をご紹介
<中華大新 藤沢店>
〒251-0055 神奈川県藤沢市南藤沢23-10 六光会館2F
営業時間11:00~翌4:00
定休日なし
・やわらかいやきそば860円
◎子供のころデパートで食べた餡の甘さ
「柔らかい麺の上に、柔らかい甘い餡かけがのっている、典型的なオールドスタイルの焼きそばです。懐かしさも感じる甘めの餡の味わいが特徴ですね。子供のころ、デパートの上のほうの階の食堂で食べたような、懐かしい味が今でも堪能できます」(小野瀬・以下同)
<兆楽>
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町31-5
営業時間7:00~20:00
定休日なし
・五目焼きそば 750円
◎東京の真ん中で変わらない餡かけ
変わりゆく渋谷の街のなかで、変わらない味の焼きそばを出す店がある。「渋谷に2軒あるこの店では、東京~神奈川近辺の焼きそばの懐かしい味が味わえます。この餡が、ご飯にのればルース飯、ラーメンにのればルースラーメンとなるんです」
<第一亭>
〒231-0066 神奈川県横浜市中区日ノ出町1-20
営業時間11:00~13:30、16:30~21:00
定休日 火曜
・焼きそば 550円
◎40年以上通う!お酒のおつまみにも
小野瀬が40年以上通う店も登場。「横浜のディープゾーンにある至福の焼きそばです。この店で出す食べ物の味の集合体ともいえる焼きそば。ホルモンの味、青菜炒めの味もするし、ニンニクの味もする。お酒のおつまみとして食べられる焼きそばです」
写真・木村哲夫、小野瀬雅生
※価格はすべて税込みです