音楽界いちのグルメブロガー・小野瀬雅生（クレイジーケンバンド／ギタリスト）が厳選する焼きそば店たち

小野瀬雅生（ギタリスト／クレイジーケンバンド）

　最近の焼きそばの流行りは、＋α。別要素と合わさり、味が進化しているのだ。著書『焼きそばの果てしなき旅』がヒット中の小野瀬雅生が、新店も含めて「焼きそば新時代」をリポートする！

＜YAKISOBA ＆ GROCERIES 一服＞
・ソース神焼きそば 920円
〒165-0026 東京都中野区新井1-15-12
営業時間 11:30～21:00
定休日 なし
◎「今、私がおすすめするベストのお店です。焼きそばというと素朴なイメージがありますが『一服』ではおしゃれな最先端の焼きそばを味わえます。とにかく来店して一口食べてみてほしい。『ソース神焼きそば』は、国産小麦のみを使用した自家製麺の焼きそばに、巨大な豚バラ肉のブロックとスクランブルエッグが盛りつけられています。食感と麺の歯ごたえが最高。腰はあるが、なめらかさのある麺。これを一口食べたら、確実に焼きそばの概念が変わりますよ」（小野瀬・以下同）

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＜喰い道楽 すみよし＞
・イカ焼きそば 1320円
〒311-1229 茨城県ひたちなか市湊中央1-5-12
営業時間 11:00～20:00
定休日 火曜
◎「イカ一匹丸ごとの中に焼きそばが入っているという、すごいアイデアの異形の焼きそばがおすすめ。イカの中には、麺とゲソが詰め込んであり、イカの本体の味もいい。中の麺のソースは薄味。ソースもしくは醤油の2つのタイプがあるが、『追いソース』『追い醤油』で食べるのも新鮮。イカが旬の4月から9月までしか食べられないのでご注意を」

＜揉合麺荘（ロゥフゥメンソウ）＞
・痺れる焼きそば 980円
〒151-0072 東京都渋谷区幡ケ谷2-8-6
営業時間 11:30～15:00、17:30～22:30
定休日 水／木／金曜ランチ
◎担々麺の名店から、新たな味の焼きそばが生まれていると小野瀬は語る。「汁なし担々麺が売りのお店が作る刺激的な焼きそばです。これも新世代の焼きそばといえるでしょう。スパイスの使い方が新しいというか独特で、辛さよりも痺れを強調しており、これに似た味の焼きそばはこれまで食べたことがないですね。目玉焼きはもちろん、パクチーとの組み合わせも絶妙です」

＜味坊＞
・上海風焼きそば 850円
〒101-0044 東京都千代田区鍛冶町2-11-20 共同ビル
営業時間 11:00～23:00
定休日なし
◎中国料理の味を取り入れた焼きそばもおすすめだ。「ここは、中国東北料理を現地と同じ味で出す中華料理店。中国東北料理では羊肉料理がポピュラー。この料理で使われるトマトやパクチーが自家製麺に非常に合うんです。この店ではまるでうどんのような太麺が使用されているのが特徴です。一見、エキゾチックな焼きそばなのですが、食べてみるとどこか懐かしさも感じる味わいで癖になります」

＜京都焼きそば専門天 赤坂店＞
・ソース焼きそば 豚 850円
〒107-0052 東京都港区赤坂3-6-13 赤坂MTビルNo2 1F
営業時間 11:00～23:00
不定休
◎「京都は今『焼きそばフェス』があるほどの焼きそばブーム」と小野瀬。その京都に本店を構えたまま、東京に進出した焼きそばがこの一皿。「太麺も選べるのですが、ここは細麺の威力を存分に感じることができる焼きそばです。青ネギがふんだんに使われているのが特徴。ソースは甘すぎず、スッキリした味。トッピングに目玉焼きも選べますが、といた生卵にひたして、すき焼き風にして食べることもできます」

＜あづま商店＞
・豚焼きそば 並 730円
〒221-0002 神奈川県横浜市神奈川区大口通1301-10 依田建物
営業時間 11:00～14:30
定休日 月曜
◎小野瀬が幼少時代を過ごした地元・横浜の名店。「質・量・サービス共に素晴らしく、味のバリエーションが豊富です。目玉焼きがのった鉄板アツアツ系の焼きそばですが、ダイナミックさと丁寧さを感じます。元気な女性店主が、注文を次々と捌く姿がお見事。並盛でもボリューム満点で『大盛り』なんて必要ないほど。鉄板皿で提供され、具にちくわが入っていて、野菜もたっぷりです」

＜木更津焼きそば＞
・ソース焼きそば 300円
〒292-0067 千葉県木更津市中央3-4-39 人参湯内
営業時間 11:00～14:00、16:00～22:00
定休日 日曜
◎木更津の銭湯跡地で売られるレアな焼きそば。「ここは焼きそばだけでなく、店の佇まいから素晴らしい。木更津に行くという段階から楽しめる店なんです。外観は銭湯で、銭湯の脱衣所に屋台を置いてパックで販売しています。塩、あっさりウスター、ドロドロこってり、超高級ウスター、コーンポタージュなど、ソースのバリエーションが豊富なのが特徴です」

写真・木村哲夫、小野瀬雅生

※価格はすべて税込みです

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