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『地球の歩き方』が『ムー』がコラボ 「ピラミッド」についての記載も“何でもアリ”
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2023.01.26 06:00 最終更新日:2023.01.26 06:00
新型コロナウイルスの影響でガイドブックの売り上げが前年比9割減を記録。40年続く『地球の歩き方』は未曾有の危機をどうやって乗り越えたのか? 完全復活ドキュメント!
2020年11月16日、ダイヤモンド社は、子会社のダイヤモンド・ビッグ社の『地球の歩き方』などの出版事業やインバウンド事業を学研プラスに譲渡すると発表。社員たちは午後3時にプレスリリースが配信されると同時に開催された緊急社員集会で知ったという。
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「ある日突然の爆死宣言(苦笑)。『東京』が売れて、いけるんじゃない? と前向きになっていたタイミングで。社員は54人から32人に減り、編集プロデューサーは12人になりました」(宮田崇編集長)
だが、ピンチはチャンスだ。『地球の歩き方』と『ムー』による異色のコラボが実現。それぞれの視点で、各スポットの神秘に迫った『地球の歩き方 ムー 異世界の歩き方』について編集室プロデューサー・池田祐子さんに聞いた。
『地球の歩き方 ムー』は、世界中の不思議スポットを雑誌『ムー』と『地球の歩き方』の両方の視点から同時に解説していく斬新な構成だ。
「たとえば『地球の歩き方』的な解説だと『三大ピラミッドはギザの砂漠にあります。エジプトのクフ王、カフラー王、メンカウラー王の順に造られました』。一方、『ムー』だと『いやいやそもそもピラミッドは王様が造ったんじゃない。そんな証拠はまったくない。火星に起源があるんじゃないか?』という解説になります。
『ムー』は一見、なんでもアリに見えますけど、『ムー』なりの理論があって筋が通っているんです。表世界の通説が『地球の歩き方』だとすると、裏の通説は『ムー』になります」
現在、『地球の歩き方 ムー』の国内版を制作中とのこと。
「『ムー』によると、日本にもピラミッドやストーンサークルがあって、キリストやモーセの墓があるらしいんです。人類の発祥は日本だという説もあるので、もしかしたらそういうこともあるかもしれません。そう考えるとワクワクしますね」
写真・木村哲夫