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「糖質カット炊飯器」5銘柄のうち4銘柄は「カット率は表示に及ばず」ネットで上がる「よくぞ調査した!」の声

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2023.03.16 19:23 最終更新日:2023.03.16 19:34

「糖質カット炊飯器」5銘柄のうち4銘柄は「カット率は表示に及ばず」ネットで上がる「よくぞ調査した!」の声

(写真・時事通信)

 

 お米の糖質をカットしてくれるため、ダイエット効果が期待できるとして、無理せず痩せたいという人たちの支持を集めてきた「糖質カット炊飯器」。2018年2月にサンコー株式会社が初めて発売して以降、ほかのメーカーからも同様の機種が次々と発売され、家電市場でも人気商品となっていた。

 

 ところが、国民生活センターが「糖質カット炊飯器」6銘柄をテストしたところ、炊かれたご飯は通常のものに比べ、1割から2割程度水分が多くなったことで、糖質の割合は低下したものの、糖質の総量に大きな差はなかった、との結果を発表した。

 

 

 さらに、「糖質最大54%オフ」などとうたった5銘柄のうち、4銘柄は広告に記載されたカット率に大きく及ばず、景品表示法上、問題となる可能性があるという。

 

 国民生活センターのHPを確認すると、今回、テストした機種とメーカーをすべて公表しており(その中に前述のサンコー株式会社の商品は含まれていない)、製造国はすべて中国となっていた。

 

 この報道にネット上では、

 

《よくぞ調査してくれました。コロナ禍以降、健康志向が高まり糖質制限を行っているので、糖質カット炊飯器の購入を検討していましたが購入は見送ります》

 

《「糖質の総量に大きな差はなかった」糖質低減ではなく、水でふやかしただけですね。白米食ったあと同じ量の水飲めば糖質50%オフ・・・にはならんじゃろ》

 

 などの声があがった。今回、テストをおこなった国民生活センターに、消費者から寄せられた相談事例の中には、

 

「糖質カットの炊飯器を購入したが、この炊飯器で本当に糖質が表示している程度、カットされるのか知りたい。私は糖尿病なので心配だ」(60歳代・女性)

 

 などがあった。持病を抱える真剣な相談者が、さして効果のない商品をつかまされたとなれば、健康被害になりかねない。

 

 国民生活センターは「糖質カット炊飯器でも、同じ量の米から炊いたご飯をすべて食べれば糖質の量は大きく変わらないので、食べるご飯の量を注意してほしい」と呼びかけている。

 

「糖質カット」とは魅力的な言葉だが、過剰な期待はしないほうがよさそうだ。

( SmartFLASH )

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