コンビニ飯 “チョイ足し” で「ぐっと健康的に」ゴマふりかけにプロテインドリンク、人気医師5人の実践アドバイス

 

　今日も今日とてコンビニ飯。自炊は面倒だけれど、そろそろ健康が――。なんて不安を抱える読者に吉報だ。

 

「僕も週3回はコンビニで夜食を買っていますよ。カップラーメンが特に好きなんです」

 

　と語るのは、メディアにたびたび登場する “美の権威”、美容外科医で渋谷アマソラクリニックの院長・細井龍医師だ。

 

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「よく行くのはファミリーマートです。焼き肉弁当だったり、おにぎりとおつまみのスモークタン、後はカレーライスにプロテインドリンクとか……。僕は仕事が終わった後に極真空手やゴルフ、ランニングなどの運動をするので夕方に軽く食べ、寝る前に夜食としてコンビニ飯を食べます」

 

　とはいえ、我々一般人と “ひと味” 違うのが医師の不養生。細井医師が特に気をつけているのは「プロテイン」を食事に足すことだという。

 

「一日2回、食事の前に必ずプロテインを飲みます。激しい運動をしない人でもタンパク質は不足しがちなので、コンビニに売っているプロテインドリンクやプロテインバーを食べるのはおすすめです。

 

　後は、カップラーメンを食べる際に、絶対にスープまで飲まないこと。成分表記上、塩分やカロリーが非常に多いカップラーメンですが、スープさえ飲まなければ意外とヘルシーなんです」（細井医師）

 

　五良会クリニック白金高輪の五藤良将理事長が気にかけるのは塩分だ。

 

「コンビニ飯と一緒に、体にいい納豆や、バナナなどのフルーツをなるべく摂るようにしています。私と同じ40代の方は、血圧が気になりだす年齢ですよね。高血圧の方は、一日の塩分摂取量は6g未満がよいとされています。なので、塩分に注意してほしいですね。

 

　お弁当では、焼き肉弁当やそぼろ弁当は意外と塩分が少ないです。逆に、唐揚げ弁当などは要注意。セブン-イレブンのおにぎり『金のおむすび』は塩分が少なく、種類が多くて美味しいのでお気に入りでした」

 

　泌尿器科専門医の “バナナ先生” として、日々SNSで情報を発信しているくぼたクリニック松戸五香の院長・窪田徹矢医師も、コンビニではフルーツやプロテインバーを選んでいるという。

 

「ヨーグルトや野菜のスムージーがおすすめです。ご飯をがっつり食べる際は、白米にゴマや海苔を “ちょい足し” してほしいです。特にゴマは、ビタミンが豊富で抗酸化作用もありますから、このひと手間でぐっと健康的になります。

 

　後は、サラダとサンドイッチを買って、サンドイッチにサラダを挟み込む工夫もありですね。満足感も増えて美味しく楽しめます。おすすめできないのはホットスナック。美味しいですが、高カロリーで高塩分・高糖質ですから……」

 

　実際、多くの医師がレジ横にあるホットスナックを “避けるべし” と注意を促すが、

 

「私はローソンの『からあげクン』をよく食べますよ。美味しいので仕方がない（笑）」

 

　と、オレンジ歯科院長の村上明日香歯科医師は語る。

 

「訪問診療をおこなっているので、お昼は運転の片手間で食べられるようなものを選んでいます。なるべく食品添加物のあるものは避けたいですが、コンビニで買う際に、あまり神経質になっても選べませんからね。

 

　気をつけているのは、炭水化物ばかりにならないよう、おかず中心に選ぶことです。特に、真空パックに入ったサラダチキンはおすすめです。チキン自体がヘルシーですし、タンパク質も豊富に摂れますからね。

 

　無調整豆乳もありですね。カップで買えるブラックコーヒーに混ぜて “豆乳ラテ” を自作するといいですよ。野菜が不足しがちなので、それは青汁で補っています」

 

　歯科医ならではの “おすすめ商品” もあるという。

 

「歯の健康のために、硬いものを食べてほしいんです。おつまみになってしまいますが、あたりめは噛み応えがあっていいと思いますよ。食後には歯磨きをするのがベストですが、難しい場合は緑茶で口の中をすすぐだけでも違います。カテキンは虫歯予防になりますし、唾液だけでは流せない食べかすを流せますからね」

 

　今回、コンビニ飯にもっとも厳しかったのが、ブレインケアクリニック名誉院長の今野裕之医師だ。

 

「週に数回ほど利用しますが、どうしても時間がないときの緊急避難ですね。やはり、食品添加物が気になりますから。どうしても食べるなら、なるべく “加工していないもの” を意識して選んでください。野菜サラダやゆで卵などがおすすめです。

 

　また、別売りのドレッシングはカロリーや添加物が多いので、自前で用意するのがいいでしょう。私はオリーブオイルや、カレースパイスを買っておいて、サラダにかけています。

 

　食事の際、血糖値の変動が大きいと自律神経が乱れてしまい、疲労感や焦燥感など精神にも影響します。サラダを先に食べて、なるべく血糖値が上がらないようにする工夫も大事ですね。

 

　お菓子が食べたくなったら、高カカオチョコレートをおすすめします。カカオはポリフェノールを含んでいて体にいいですし、高カカオであれば糖分が比較的少ないです」

 

　五人五色のコンビニ飯工夫術。少しまねるだけで、健康的なコンビニライフを送れるはずだ。

( 週刊FLASH 2023年10月10日号 )